シンセ初心者と女子が大活躍
いつにも増して楽しいイベントだったわけだが、何が楽しかったかと言えば、どんどん出てくる新しい人たちを目の当たりにしたこと。今回はL-eye、baker、すっとこどっこい、mryat、Denkitribe、Koishistyle、ヨナオケイシというおなじみの面々も登場したわけだが、この人たちはやれて当たり前。
それより目立っていたのが、DS-10で初めてシンセに触れた人だったのがすごい。DS-10はおっさん向けの企画と思いきや、実際にカッコいいプレイをするのは20代なのだ。これは敷居の低さが効いている証拠だと思う。
もうひとつは、参加者のほとんどが仕事の合間に曲を作っていること。たとえば【夜間】さんの名前の由来は、夜勤の際の空いた時間に曲を作っているから。つまり出勤票に【夜間】と記入した日、という意味らしい。極端な例では、毎回出演前に曲を作ってプレイするbakerさんみたいな人もいる。
他に仕事を持っていて時間の自由がなくても、ちょっと空いた時間があれば人を黙らせるパフォーマンスのネタが作れる。そこがプレイ環境を持って歩けるDS-10の強みなんだと思う。その潜在的なプレーヤーがどれだけ眠っているのかと思うとワクワクする。
というわけで、次はあなたのプレイを皆が待っています。
四本 淑三(よつもと としみ)
フリーライターにしてアナログシンセ歴34年の46歳。YouTubeにDS-10で作った動画を上げたのがきっかけで、去年のKORG DS-10 EXPO 2008 in TOKYOに出場。「去年と同じ曲でいいから」と佐野さんに言われ、今年のお誕生会でもDSi to Orchestraとして出場。最高齢出場者として誰か褒めて欲しい。