クラフトワーク、タモリ密室芸風VJ、そして子ども扱いプレイ
もう一人ぶっ飛ばしていたのが、クラフトワークの「電卓」を披露したGospelyさん(我々にはゴスペリー君と呼ばれていた)。東大の院生で抗がん剤の研究をしているという、将来我々おっさんを救ってくれるはずの25歳。「1981年のライブを再現したかった」ということで、お客さんに電卓を触らせるパフォーマンスを再現するというマニアックさ。
出演前は「僕の友達はクラフトワークなんて誰も知らないんですが、こんなことやって大丈夫でしょうか?」と不安がっていたものの、ここに集まっているお客さんが分からないわけがない。司会の佐野さんと岡宮さんも、手を上げて喜んでいた。
このパフォーマンスのために、彼は携帯電話用の「電卓」Flashアプリを開発。現在はau端末のみの対応だが、フリーで公開されているので、ぜひお試しを。中に仕込んだ音もDS-10で作ったらしい。
初登場組の注目株3人目は、留学先のアメリカから帰ってきたばかりというCardiac Tranceさん。ホテルのポーターみたいな格好をしていたので、てっきりお店の人かと思っていたら、トークボックスネタでYouTubeに呪怨の動画を上げていた、あの人だった。
ステージではシャープな動きで、スピード感のあるトランスをかましていたのだが、すみません、写真がないんです。何故なら彼女は我々「DSi to Orchestra」の出番の直前だったから。
ロック的にカッコ良かったのが【夜間】さん。「Nine Inch Nailsっぽいところを狙った」というオリジナルで、DS-10をギターのようにこねくり回し、ミドルテンポのハードなサウンドを叩き出していた。
完全にクラブ仕様の音で攻めてきたのが若草レコードの面々。メンバーは無限軌道さん、The歩兵さん、そしてDS-10でシンセを初めて触ったという孫娘さんの3名。VJでリーダーの東条平八郎さんがラッパを吹いてスタート。戦時中のものと思わせる映像を使ったVJは、昔のタモリの密室芸風でちょっと危ない。内容が知りたければぜひライブで。なおレーベルへの参加には筆記試験と執拗な尋問が待っているらしい。
なお若草レコードのオムニバスアルバム「必勝ノ拍子」(iTunes Storeで見る)と、無限軌道さんのリミックスアルバム「回転体」(iTunes Storeで見る)はiTunes Storeで配信中。回転体にはDenkitribeさんのバージョンも入っていて、なかなかカッコいい。