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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート 第27回

SUGOの魔物は追い払った! ミクZ4、堂々の完走!

2009年08月03日 22時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真/水野智子、STGT広報課、編集部

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SUGO戦を振り返ってみて
関係者インタビュー

星名代表

 今回の結果に関しては誰一人として満足している人はいないんですけど、あれだけの大がかりなリニューアル作業をして、トラブルもなく走り切れたというのは素直に嬉しいですね。まあ、シフトレバーを折っちゃった人がいましたけど(笑)。雨が降ったり止んだりという天候だったこともあって、ドライとウェットの両方のデータも取れましたし、あとは今まであまり手を加えなかった足回りを、鈴鹿までになんとかしないといけないですね。

 鈴鹿はSUGO以上にテクニカルなコースなんで。去年のデビュー戦から、ミクZ4と鈴鹿は相性が悪いみたいですし(笑)。そうだ、ぶつけられたリアバンパーとウィングも修理しないと! これはミクZ4の初めての経験ですね。またお金かかっちゃうなあ……。

鈴木監督

 今回一番の収穫は、今までずっと欲しかったストレートスピードを手にできたということですね。ただ、それを得たことによって見えてきた問題点もあります。かなりじゃじゃ馬になってしまったようなので。

 順位的には満足していませんが、順位云々ではなく、このSUGOというサーキットで、ノントラブルで70周以上も走れたということで、データが豊富に取れたのがチームにとってよかったことでしょうね。次のレースに向けて何をすればいいのかが明確になったと思います。そういった課題を乗り越えて、鈴鹿を走りきり、応援ツアーもあるという富士にはカッコイイところをみなさんに見せたいですね! なんといっても、我々のホームですしね!

菊地選手

 シフトレバーが折れて短くなったので、かなり力を入れないとギアが入らなかったので、そこが苦労しましたね! そのうえクールスーツ無しでしょ? 今回のSUGOでこれは厳しかったなあ。鈴鹿では途中でギブアップしちゃいそう(笑)。

 今回のレースは、序盤は他のクルマを抜くことはできませんでしたが、視界に捕らえ続けられたましたし、ガソリン満タン状態でのクルマのバランスも良かったんで、確実に進歩はしているなと。だからこそ、余計悔しいですね。1台も抜けなかったのは。今後の課題としては、やっぱりシャシーや足回りでしょうね。パワーを得て最高速度は上位に食い込むことができましたけど、その代わり今までの武器だった旋回性能のバランスが崩れてしまったので、そのへんを調整していけば、直線では他のライバルと戦えるということがわかったので、もっと勝負できるクルマになると思います。

田ヶ原選手

 他の人も言ってるかもしれませんが、ストレートスピードを手に入れたかわりに、コーナリング性能を失ってしまいました。ということは、これでコーナリング性能をまた取り戻せば、十分戦えるマシンになるってことですよ! 菊地選手なんて、予選より良いタイムが出てましたからね。普通ではありえませんよ、予選タイムを上回るって(笑)。

 僕もワイパーが動かなくて前がまったく見えなくなるというトラブルがありましたが、そんな中でもほとんどタイムを落とすことなく走れましたからね。ただ、雨が止みだしてからがちょっと……。タイヤが厳しくなっていたのと、リアの剛性感、ガソリンが減ってくるとオーバーステアがキツくなってきたりと、いろいろと問題が出てきましたね。

 あとワイパーが動かないので、前のクルマがはねたドロで、全然前が見えなくて! もう心眼で走りましたよ、心眼で。だって、交代するときにエンジニアの片山さんから無線で一言だけ「章蔵、心の目で走ってくれ」と言われましたからね(笑)。ワイパー、50回くらい動かしてみましたけど、やっぱり動きませんでした。ガラコ持ってくればよかったなあ。鈴鹿では冷えピタの差し入れお願いします! クールスーツ無いんで(笑)。

(次ページへ続く)

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