割り当てた機能が一目で分かる有機ELディスプレー
さっそくRM-PL1400Dを使ってテレビやチューナー、そしてDVDレコーダーをそれぞれ操作してみた。当然ではあるが、テレビやケーブルテレビのチューナーでのチャンネル切り替えや音量調整は何の問題もない。ケーブルテレビでBSやCSを閲覧する際の操作を1つのリモコンでまかなえるのはやはり快適である。
ただ、オリジナルのリモコンの機能がすべて再現されているわけではない。必要に応じて利用したい機能を学習させなければならない。
前ページで紹介した3つのボタンに機能を割り当てられるわけだが、これは4つのパターンに切り替えられる。つまり1台の機器に対して、3×4で計12個の機能をボタンに割り当てられるわけだが、ここで便利なのが有機ELディスプレーだ。機能を割り当てたボタンに対して名前(ラベル)を登録でき、これをディスプレー上で確認できる。
以前、ボタンだけの学習リモコンを使っていたのだが、そのときに困ったのが「どのボタンにどの機能を割り当てたのか忘れてしまう」ことだ。確かこのボタンだったはずと押してみると全然別の機能でイラッとすることが多く、結局使わなくなってしまった。しかしRM-PL1400Dであれば、どのボタンに何を割り当てたのかを覚えておく必要がないのだ。
ただ、それでもオリジナルのリモコンの操作を完全に再現できるわけではない。例えばREGZAのリモコンには、十字キーの周囲にさらに上下左右の各キーがあり、2画面表示時にこの上下ボタンでそれぞれの画面の大きさを素早く変えるといった操作が行なえる。一方RM-PL1400Dの十字キーは一組しかなく、2つめの十字キーの操作性を完全に再現するのは難しい。
このように、細かく見るとオリジナルのリモコンの使い勝手にはかなわないが、これらの点を割り切って考え、基本的な操作ができればよいというのであれば、複数のリモコンを1つに集約できる学習リモコンのメリットは大きいはず。逆に、使い勝手を犠牲にしたくないのであれば、学習リモコンよりはオリジナルのリモコンを使い分けたほうがいいだろう。
個人的には、液晶テレビとケーブルテレビのチューナーをまとめて操作できるのは間違いなく便利で、そういった意味では場面に応じて学習リモコンとオリジナルのリモコンとを使い分けてもいいと思っている。リモコンがさらに1つ増えるけど。
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