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スーパーCCDハニカムEXR搭載機第2弾

F200EXRと同等!?「FinePix F70EXR」を試す

2009年07月30日 12時00分更新

文● 周防克弥

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撮影機能はF200EXRを踏襲しつつ新機能を追加

 今回、新たにシーンポジションに追加された機能が2つある。「ぼかしコントロール機能」と「連写重ね撮り機能」だ。

 「ぼかしコントロール機能」は背景のぼけにくいコンパクトデジカメで背景をぼかした写真を写す機能だ。一度のシャッターでピント位置の異なる複数枚(2~3枚)の写真を撮り、被写体と背景をカメラが解析し、画像処理を行なうことで背景部分を大きくぼかした画像を作成することができる。

 一眼レフに比べて撮像素子の小さいコンパクトデジカメでは背景のぼけた写真は難しかったが、同機能を使用することで一眼レフデジカメ並に背景がぼけた写真を撮ることができるようになる。

 「連写重ね撮り機能」は暗い場所でISO 1600で高速に4枚連写を行ないカメラ内で画像合成することでノイズの少ない画像が得られる機能だ。

 両方ともに一回のシャッターで複数枚の写真を撮るため、カメラを固定させて撮らなければならない。気軽に手持ちで使える機能ではないが、かなりの効果が見込める。


「ぼかしコントロール機能」サンプル

左がオンで右がオフ。ぼかし具合は3段階から選べるが、今回は一番強い「3」で試した。背景部分はたしかに大きくぼけているが、部分的にぼけてる箇所とピントの合った部分が混ざってしまっている所がある

 背景と被写体が近かったためと思われるが、小さなぼけ具合でも被写体と背景とがくっきり区別できるような場合にはうまく合成できるのだろう。またこれはこれでちょっとおもしろい雰囲気で撮れているので、使い方次第だがおもしろい機能と言える。


「連写重ね撮り機能」サンプル

左がオンで右がオフ(プログラムオート)。ISO 1600での普通のプログラムオートと撮り比べてみた。同じ感度での撮影だが同機能をオンにしたほうが確実にノイズの少ない画像になっている。若干シャドー側の階調が落ちているが、十分に実用範囲と言える。カメラを固定して撮影できるならば実用性は十分に高い

 両機能ともに三脚が必要な点や記録解像度がMサイズ(約500万画素)以下になってしまうのは残念ではあるが、撮像素子の小さいコンパクトデジカメの欠点を補う新機能だ。


普段の持ち歩きに最適な1台

 新機能の連写重ね撮りとぼかしコントロールにより、実用性がさらに高くなったF70 EXR。EXR機能が独立して撮影モードに用意されているが、高感度低ノイズ優先とプログラムオート時での撮り比べで差がでなかったことで、根本的な部分ではEXRの機能は働いていると思える(すべてのモードで比較検証してるわけでないので状況によってはEXRモードにしなければ機能しないものもあるかもしれないが)。

 一番使用頻度が高いと思われるEXRオートでは、露出補正が効かなかったり一部フィルムシミュレーションモードが無効になるなど機能が制限されてしまうのが残念ではある。

 しかしながら、現状でも反応のいいインターフェス周りや広角27mm相当からの光学10倍ズームは、普段使うのに十分なスペックであり、持ち歩くのに最適と言える。ちょい撮りスナップに最適なコンデジだ。

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