情報漏えいを防いで、安全にUSBメモリを使おう
セキュアUSBメモリを作れるInterSafe Secure Device
2009年07月29日 09時00分更新
汎用USBメモリをセキュア化!
安全に運用できる環境を構築
InterSafe Secure Deviceでは、まず管理コンソールで汎用のUSBメモリを登録・フォーマットすることで、セキュアUSBメモリに変換する。このセキュアUSBメモリをエンドユーザーに配布し、エンドユーザーが対象のPCのUSBポートに差し込むと、このセキュアUSBメモリを利用可能なホストPCとして登録される。そして、以降はUSBメモリ内でのみファイルの閲覧・編集が可能になり、登録されていないゲストPCへのデータ移動は一切できなくなる。
もちろん、USBメモリ内のファイルはAESのアルゴリズムで強固に暗号化されており、初期登録時のパスワードを用いないと閲覧や編集ができない。さらにコピー&ペーストや印刷、プリントスクリーンなどの利用履歴がログとして残され、管理画面から確認できる。
技術的にはフィルタリングや暗号化、ファームウェア開発など同社の事業が集約されているとのこと。初期登録時のフォーマットにより、汎用USBメモリ内には制御プログラムの動作するエリアとデータ格納エリアが生成される。そして、データは「仮想暗号化ドライバ」を介して、後者のデータ格納エリアに保存される。また、専用の「アクセス制御ドライバ」がデータの読み書きを仲介するため、登録されたホストPCからはログ取得とともにファイルが読み書きできるが、ゲストPCでの読み書きにはアクセス制御をかけられるという。
InterSafe Secure Deviceの導入により、既存のUSBメモリを使って高いセキュリティが実現でき、自宅や取引先にも安全にデータを持ち出せる。また、万が一紛失したり、盗難されても、パスワードがなければデータを閲覧できない。さらにデータ移動が禁止されているので、ウイルス対策としても有効だ。セキュリティポリシーに応じて、パスワード認証のみ、ゲストPCへのデータ保存不可、USBメモリへのデータ保存不可などを使い分けられるのもメリットといえよう。
価格は管理ソフトと5ライセンスを組み合わせた基本パックが3万9900円(税込)。一般ライセンスのほか、アカデミックライセンスも提供される。汎用USBメモリを流用できるため、専用のセキュアUSBメモリによる対策に比べて、かなり安価に収まるという。
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