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国内初!新gTLDのレジストリ事業を開始

「.shop」の実現を目指す!GMOがレジストリ事業に参入

2009年07月28日 19時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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7月28日、GMOインターネットは2010年から導入される予定の新gTLD(generic Top Level Domain)の申請・運用代行、マーケティングを実現するための新会社「GMOドメインレジストリ株式会社」を設立した。発表会では、.shopドメインの申請や新gTLDの申請・運用代行など、新会社の事業に関して説明が行なわれた。

レジストラからレジストリへ

GMOインターネット株式会社 代表取締役会長兼社長 熊谷正寿氏

 GMOドメインレジストリ設立の発表会において、GMOインターネット株式会社 代表取締役会長兼社長の熊谷正寿氏は新会社設立の経緯について説明した。GMOインターネットは、1999年9月アジアで初めてのレジストラとしてICANNに認定され、「お名前ドットコム」というサービス名でドメイン名登録事業を参入。以来10年間で約140万のドメインを登録してきたという。

GMOドメインレジストリが今回参入する領域

 お名前ドットコムは国内で226社のあるレジストラ・指定事業者の1つだったが、その知名度やブランドは高く、シェアでは約半分を占めているという。こうした実績を元に、今回設立したGMOドメインレジストリでは名前の通りレジストリ事業に参入し、gTLDやccTLDなどを統合的に扱う。これにより、国内ではJPRSに引き続き、2つ目のレジストリが誕生することになる。

 熊谷氏によるとGMOドメインレジストリ設立の理由は、ICANNによる新gTLD導入が動き出したこと、GMOに実績や技術力が貯まってきたこと、対前年比でも16%とドメイン市場が拡大してきたこと、そしてドメイン数を増やすことに社会的な意義があること、など4つが挙げられるという。

GMOドメインレジストリ設立の4つの理由

 「現在、世界では1日で13万件のドメインが登録されています。その結果、日々わかりやすい文字列のドメインが減っており、新たなドメインを求める声が増えています」(熊谷氏)ということで、現在21種類に留まっているgTLDを、企業名や地理名称、一般名称などでに拡大する新gTLDの導入は設立の大きな動機になっている。

.shopドメインや地方自治体のドメインの申請も

 新会社の事業は大きく、新しいgTLDとしてネットショップ向けのgTLD「.shop」ドメインの申請、「.tokyo」などの地方自治体のドメイン、「.gmo」などの法人団体のgTLD申請・運用代行、そしてccTLDの運用代行という3つに分けられるという。

 このうち.shopのような新gTLDドメインに関してはICANNの申請があり、約1年後にGMOドメインレジストリで扱うかどうかはわかるという。もちろん.shopドメインは、他の事業者が申請する可能性もあるので、早めに法人の設立に動いたようだ。「世界中のショップで使ってもらいたいと思っているので、1カ月あたり100円程度の薄利多売で提供する予定」(熊谷氏)とのことでアグレッシブな展開を目指す。

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