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夏休みをゲーム三昧で過ごすためのPC自作 第5回

キューブPCで萌えゲー三昧は可能なのか? そのスペックを見極める!

2009年07月25日 23時59分更新

文● Jo_Kubota

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ゲーム用キューブPC おすすめ構成【AMD編】

 続いてはAMDプラットフォーム。Shuttle製のキューブPCベアボーン「SN78SH7」は、チップセットにNVIDIA GeForce 8200を採用。グラフィックス機能を内蔵するチップセットだが、そのパフォーマンスはAMD 780Gに劣るため、別途ビデオカードを装着した方がいいだろう。

Shutte製ベアボーン「SN78SH7」

 搭載できるCPUはSocket AM2+に対応する、Phenom、Phenom II、Athlon 64 X2、Athlon X2などがある。メモリはPC2-8500 DDR2 SDRAMが使用でき、デュアルチャネル動作するスロットが2つ用意され、最大メモリ容量は4GBだ。
 そして拡張スロットだが、PCI×1、PCI Express x16×1の2本が用意されている。ただし、PCI Express x16スロットは外側に位置するため、1スロット占有型のビデオカードを使う必要がある。そのため2スロット占有するような大型GPUクーラーを搭載する製品は残念ながら使用できない。
 オンボード機能として、7.1chサウンド機能、1000BASE-TのLANを装備。ストレージは、SATA×2、eSATA×2、IDE×1、FDD×1と十分用意されている。内蔵できるストレージは3.5インチ×2、5.25インチ×1となっているのは、「SP45H7」と同じだ。
 電源ユニットも「SP45H7」に搭載されているものと同様に80PLUSの認証を受け、容量は300Wと十分だ。というわけで、Intel編と同じく300W以内で構成を考えると次のようになる。

ベアボーン:Shutte「SN78SH7」(30W) 実売価格:3万5000円前後
 内蔵のグラフィックス機能を使わないとしても、多少電力を消費する。そのため通常のマザーボードよりも消費電力は多めとなる。GeForce 8200の場合、さほどパフォーマンスもないが、消費電力も低めだ。

筺体は「SP45H7」と同じ。GeForce 8200チップセット搭載マザーと300W電源を内蔵する

CPU:AMD「Athlon II X2 250」(65W) 実売価格:9000円前後
 AMDプラットフォームで安価でゲームに最適と言えば、Athlon II X2 250をおいて他にないだろう。消費電力はおよそ65W前後。

AMD製デュアルコアCPU「Athlon II X2 250」(3GHz)

メモリ:PC2-6400 2GB×2(10W) 実売価格:5000円前後
 Windows Vistaを入れることを考えると安価な2GB×2で4GBにしておくのがベスト。なおメモリ1枚あたり最大で約5Wなので2枚で10Wとなる。

HDD:3.5インチ Serial ATA II 7200rpm(20W)
 一般的な7200rpmのHDDであれば、最近の製品なら大体20W前後となっている。少し古いHDDだと25Wないし27Wくらいだ。また2.5インチサイズのHDDであれば10~15Wを見ておけばよい。今回は普通の3.5インチを選択した。

光学ドライブ:スーパーマルチドライブ(20W)
 こちらも最近の製品なら20W前後だ。電力の多くはスピンドルモーターで消費されるため、動作していない時は5W以下となる。

ビデオカード:Radeon HD 4850(110W) 実売価格:1万6000円前後
 ここまでの合計が、145Wとなるため、ビデオカードに使える電力は最大で155Wとなる。155W以下で、なおかつ1スロットGPUクーラーを搭載するビデオカードを選ぶと、Radeon HD 4850、またはGeForce 9800 GTあたりが候補になるだろう。今回はRadeon HD 4850を選択した。

Radeon HD 4850を搭載した玄人志向のビデオカード「RH4850-E512HW/HD」

 以上合計で、255Wとなり、かなりに余力を残した構成となる。HDDと光学ドライブを除いたシステムの合計は、6万5000円ほどと、かなりコストパフォーマンスは良い。ただし、ビデオカードは1スロットGPUクーラー限定となるため、HD 4850以上のGPUを搭載するのは難しいだろう。

(次ページへ続く)

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