デカノートも冷やす大型クーラースタンド
エレコム「冷え冷えクーラー SX-CL08LBK」
高性能なCPUやGPUを搭載するノートパソコンは、特に背面や側面放熱口付近でかなりの熱を発する。触ってすぐに火傷するほどではないが、ふと手を触れて驚くほど熱かったりすると、不安になるものだ。
もちろん各社の製品とも、机の上で普通に使う分には熱で簡単に故障したりはしないし、火傷もしない。しかし高熱はパソコン内部の部品、特にHDDにとっては信頼性を下げる要因になるし、内部の空冷ファンも酷使されれば故障しやすくなる。温度が上がりすぎればCPUのクロック周波数も下げざるを得なくなり、性能も落ちる。
そんな時に役立つのが、空冷ファンを搭載したノートパソコン用スタンド(冷却台とも呼ばれる、以下クーラースタンド)だ。熱伝導率が高くて軽量なアルミニウムを使ったスタンドの中に、空冷ファンを1~2基内蔵したものが一般的だ。電源はUSBバスパワーを使うものが多く、USBハブ機能を持つ高機能品もある。大きめのパソコン販売店や量販店なら、何種類もの製品が販売されている。
この手の品は、「本当に効果があるの?」と疑われやすいかもしれない。15型ノートとクーラースタンドを使っている筆者の経験では、クーラースタンドのない状態では、数時間使うと排気口付近が触れていられないほど熱くなるノートが、クーラースタンドを使っていればそこまで熱を持つことがない。長時間使うマシンなら、故障の抑止に効果が期待できそうだ。
ところが現在市販されているクーラースタンドの大半は、15型級のノートまでしか対象にしていない。17型以上のデカノートでは、はみ出してしまって置けなかったり、十分な冷却効果が得られないのだ。
前置きが長くなったが、エレコムのクーラースタンドの最上位機種「冷え冷えクーラー SX-CL08LBK」は、15.4~17型(幅400×奥行き260mm)までの対応をうたう珍しいクーラースタンドだ。フルアルミをうたうスタンド本体は、奥側の背が高く、軽い傾斜が付けられている。ノートを置く台部分は細かい溝があり、底面に空気が流れやすい構造をしている。
ファンは大型ファンを2基搭載。25.2dBの騒音レベル(大抵のノートより低いと思われる)で、下から空気を浴びせてノートを底面から冷やす。電源はUSBバスパワー。USBハブ機能はない。
サイズの小さなクーラースタンドにデカノートを載せると、はみ出す部分が大きすぎて十分に冷やせない。その点、横400mmまで対応をうたうSX-CL08LBKなら、本特集で扱っている17型ノートの大半は十分カバーできそうだ。
標準価格は高いものの、Amazonではほぼ半値で販売されているなど、実売価格はそう高いものではない。快適なノート生活にお勧めだ。
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