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大きな画面ででっかく楽しむ!魅惑のデカノート特集 第2回

迫力のゲームを堪能するゲーミングデカノートを選ぶ!

2009年07月22日 19時00分更新

文● 伊藤裕也

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ゲーミングデカノートの実力をベンチマークで測定!

 今回取り上げた3製品は、いずれも強力なCPUやGPUを採用している。だが重要なのは、「遊びたいゲームが快適に動くか?」がすべてである。ここからは、各種ベンチマークプログラムや複数のゲームを実際にプレイして、それぞれの製品でどのようなゲームがどれくらい快適に動作するのかを考察してみた。

 ベンチマークテストに当たっては、以下のようにパソコンを設定した。3製品ともWindows Updateで最新の更新プログラムまで適用(SP2は適用せず)。アンチウイルスソフトや常駐ソフトが導入されている場合には、可能な限り無効化した。グラフィックドライバーは、Progress UXGとQosmio WXWの2製品でWHQL認定ドライバーの「GeForce Driver 186.03」を使用。Alienware M17xではこれをインストールできない(デル製品は対象外のため)ことから、デルのダウンロードページからダウンロードできるベータ版ドライバーの186.12を使用している。

 グラフィックドライバーの設定は、垂直同期のみオフを基本とするが、ゲームを用いたベンチマークプログラムやゲームを実際にプレイしてのテストでは、ゲームの動作を優先してアンチエイリアシングや異方性フィルタリングをオフにしている。また、SLIノートのAlienware M17xではSLIを有効にし、NVIDIA推奨設定を選択している。


3DMark Vantage

 まずは定番の3Dグラフィックベンチマークである「3DMark Vantage」から……なのだが、問題が発生した。Qosmio WXWでは、実行時にシステム情報を収集する途中でフリーズしてしまい、その問題を回避できなかったため、Alienware M17xとProgress UXGの値のみ計測した。また、Alienware M17xはディスプレーの解像度が1440×900ドットなので、そのままではプリセットの「Performance」を指定できない。そのためAlienware M17xの計測では、HDMI出力経由でデルの液晶ディスプレー「2407WFP」(解像度1920×1200ドット)に接続したうえで実行している。

3DMark Vantageの結果

3DMark Vantageの結果。PerformanceとExtremeの2モードで測定

 結果はAlienware M17xのGPUスコアが健闘しており、総合スコアにも大きく影響している。GeForce GTX 260M SLIの面目躍如というところか。一方のProgress UXGは、トータルスコアでAlienware M17xに劣るが、CPUスコアは38000を超える驚異的な数値となっている。


ストリートファイターIV

「ストリートファイターIVベンチマーク」をProgress UXGで実行した状態。フルHDを超える1920×1200ドットによる緻密なグラフィックを堪能できる。(C) CAPCOM U.S.A., INC. 2008,2009 ALL RIGHTS RESERVED.

 まずは発売されたばかりの、(株)カプコンの格闘対戦アクション「ストリートファイターIV」を試してみよう。公開されているベンチマークプログラムで確認してみた。

 こちらは全機種共通で動作する最大の表示解像度が1280×720ドット/フルスクリーンだったので、この解像度と各マシンの最大表示解像度で計測した結果を掲載する。

「ストリートファイターIV」ベンチマークプログラムのスコア(左)とfps

 設定はアンチエイリアシング、テクスチャフィルタともにオフでエクストラタッチにはノーマルを指定。ほかは最も負荷を高く設定した。この状態でも、全機種ともに最大解像度設定で「ランクA」を叩き出した。ランクAはゲームを快適にプレイできる目安であり、この設定ならどの機種も、最大解像度で快適に遊べることになる。

 製品版で実際にプレイしてみたが、確かにどの機種でもストレスなく楽しめた。ストリートファイターIVは3Dゲームとしては比較的負荷の低いゲームであり、今回取り上げた製品ならどの製品を選んでも問題はないだろう。

ベンチだけではなくゲーム本編も軽快に動作

ベンチだけではなくゲーム本編も軽快に動作した。画面はAlienware M17xの1440×900ドット時のもの


ラストレムナント

 続いて(株)スクウェア・エニックスのRPG「ラストレムナント」のベンチマークプログラムを実行した(ダウンロードページ)。解像度についてはストリートファイターIVと同様である。

ラストレムナントベンチマークプログラムの結果

ラストレムナントベンチマークプログラムの結果(単位fps)

 結果を見ると、Alienware M17xとProgress UXGの2製品が、1280×720ドット時で“非常に快適”にプレイできる目安とされる90fpsをクリア。Qosmio WXWも“快適”にプレイできる目安の65fpsを超えた。

 一方各製品の最大解像度での表示では、Alienware M17xでは1440×900ドットと解像度が低いこともありフレームレートはほとんど変わらず、かなり余裕がある。Progress UXGでは1920×1200ドットの高解像度とあって約56fpsまでレートが下がるが、“普通”の目安である45fpsは十分に超えている。残るQosmio WXWも、47fpsとその目安をからくも達成。各製品ともディスプレーの最大解像度でゲームを楽しめそうだ。

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