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サーバー不要!Yahoo! PipesでXML→JSONPに変換 (1/3)

2009年07月22日 23時07分更新

文●藤本 壱

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 XMLやJSON(P)形式でデータを得られるWebサービス(API)がここ数年で充実し、外部のサイトのさまざまなデータを簡単に利用できるようになりました。特にJSONP(JavaScript Object Notation with Padding)形式でデータを取得できれば、サーバー側に通信プログラムを置く必要がなくなり、ユーザー(Webブラウザー)側のJavaScriptだけで通信処理をこなせるので便利です。

 ただ、Webサービスによっては、XML形式でしかデータを提供していない場合もあります。そんなときには、米ヤフーが提供する「Yahoo! Pipes」の出番です。Yahoo! Pipesは複数のフィードを束ねる“フィードアグリゲーター”として知られていますが、XMLをJSONPに変換する機能もあるのです。Yahoo! Pipesを使えば、XMLしか提供していないWebサービスも、JavaScriptだけで手軽に利用できるようになります。


Yahoo! PipesでXMLをJSONP化するには

 Yahoo! Pipesを使うと、複数のWebサービスから取得したRSSやATOM、JSONなどのデータを、並べ替えや置換、マージなどの加工して、XMLまたはJSONとして出力できます(関連記事)。

 Yahoo! Pipesで作成したPipeのデータをJSON形式で得るには、Pipeの実行ページにある「Get as JSON」のアドレスに接続するだけです。このとき、URLに「&_callback=関数名」を付加すると、JSONP化したデータを取得できるようになっています。


livedoor Weather HacksのデータをJSONP化する

 ここでは、ライブドアが提供する天気予報サービス「livedoor Weather Hacks」をサンプルとして、Pipesを使ってXMLをJSONP化する具体的な手順を紹介しましょう。

 livedoor Weather Hacksは、全国142地点の天気予報、予想気温などの情報を XML形式で提供しているWebサービスです。livedoor Weather Hacksはパラメーターを与えることで、天気を調べたい地域と、日(今日/明日/明後日のいずれか)を指定できますので、この機能も使えるようにします。


●URLの作成

 livedoor Weather Hacksは以下のURLにアクセスすることで、天気の情報を取得できます。

http://weather.livedoor.com/forecast/webservice/rest/v1?city=地域の番号&day=日


 天気情報の取得用アドレスを作るために、Pipes上で「URL Builder」の部品を使います。具体的には、Pipeを新規作成した後、以下の手順でアドレスを作れます。

  1. ページ左端の「Url」から「URL Builder」の部品を配置します
  2. 「Base」の欄に「http://weather.livedoor.com/forecast/webservice/rest/v1」と入力します
  3. 「Query Parameters」の左にある「+」のアイコンをクリックします
  4. 「Query Parameters」の1行目の左の欄に「city」と入力します
  5. 「Query Parameters」の2行目の左の欄に「day」と入力します

 Weather Hacksの地域番号と日の指定方法の詳細は、以下のページを参照してください。


Pipesの画面

URL Builderを追加した


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