「FMV-BIBLO NF/D70N」&「FMV-BIBLO S/D55N」
そろそろ買えちゃう! お手頃になった富士通のBD搭載ノートPC (2/3)
2009年07月31日 10時00分更新
デジタルビデオカメラの映像を高画質で記録できる
BDドライブが搭載されているメリットは数多いが、中でも大きいのはデジタルビデオカメラで撮影した映像を高品位なまま残せることだろう。
昨今のデジタルビデオカメラでは、フルHD画質(1920×1080ドットや1440×1080ドット)での記録が当たり前になっており、それに伴って1秒あたりのデータ量を示すビットレートも大きくなっている。カメラによっては最高画質で記録するとビットレートは24Mbpsにもなり、1時間で約10GBに達する。
一方、従来映像を記録するメディアとして幅広く使われてきたのはDVDだが、容量は4.7GB、2層式でも9.4GBしかない。さらにDVDにハイビジョン映像を保存するには「AVCHD」という方式で記録しなければならないが、規格上、DVDの場合の上限ビットレートは18Mbpsとなっている。
つまり、DVDではHD画質の映像に十分な容量がなく、さらに高解像度で録画してもDVDに保存する時点で画質は低下することになるわけだ。
しかし、BDメディアならば1層25GB、2層なら50GBと、高ビットレートの映像の記録にも十分な容量を持つ。さらに24MbpsのHD画質での記録もサポートしているため、デジタルビデオカメラで撮影した映像を劣化させることなくそのまま保存可能である。
もちろん、FMV-BIBLO NF/D70NやFMV BIBLO S/D55NにはHD画質の映像をBDディスクに書き込むためのソフトも添付されている。このようにデジタルビデオカメラの映像を高画質のまま保存するために必要なハードウェア/ソフトウェアが揃っているのが、両モデルの大きな特徴となっている。
フルHDコンテンツを大画面で楽しめるHDMI出力端子
映画などの映像ソフトのパッケージメディアとしてもBDは普及が進んでおり、その映像の高精細さを目の当たりにするとDVDには戻れないが、こうした映像作品をパソコンで最大限に楽しむためのポイントは何だろうか?
まずはディスプレーだ。両モデルに採用されている「スーパーファイン液晶」は、パネル表面に光沢感を持たせることで映像をより美しく見せることができ、特に映像作品の鑑賞において威力を発揮する。明るく見やすい上に階調表現も豊かなため、映像が持つ本来の美しさを再現してくれるのだ。
また、大きな画面で見たいといった場合に便利なのがHDMI出力端子である。これを利用して大画面テレビに接続すれば、BDの映像を大画面で楽しめる。1人でじっくり鑑賞したい場合は本体のディスプレー、家族みんなで楽しみたい場合は大画面テレビと、場面に応じて最適な環境で視聴できるのは大きなメリットだろう。
さらに、週末のお出かけスポットを探す、あるいは動画共有サイトの映像を閲覧するなど、大勢でウェブサイトを閲覧したいといった場面でも、HDMI出力で大画面テレビに大きく表示できるのは便利だ。
昨今では大画面テレビなどでもウェブブラウザーは搭載されているが、文字入力がしづらく、特定のプラグインに対応していないなど不便な点は多い。しかしパソコンであれば、そうしたことを気にせず普段と同じように閲覧できる。