iPhoneは「生」で持つべき。
他人はどうあれ、「都庁前iPhoneクラブ」のカリーさんは常々そういう主義でiPhoneを使ってきた。
iPhoneの魅力のひとつはデザインなんだから、ケースやプロテクターに入れてしまったら意味がないじゃないか。ジーンズの「ケツポケ」(お尻のポケット)から颯爽とiPhoneを取り出して使いたいのに、ケースで覆ってしまったらiPhoneの見た目も触感も楽しめない。iPhoneを使うなら絶対に生だ! 生しかないっ! ケースなんて絶対に認めん!!
……と、そう思っていた時期もありました。
以前レポートしたように、iPhone 3GSを購入1週間で落として前面ガラスを粉々に割ってしまったという事件は、私の心にトラウマを植え付けるのに十分過ぎるほど衝撃的なものだった(関連記事)。
修理した後、速攻でiPhoneをシリコンゴムケースに収納し、カバンに入れて持ち運ぶという鉄壁のガード体勢を築いた気持ちはご理解いただけるだろう。
しかーし! この鉄壁のガードは、著しく利便性が落ちてしまうのが難点だった。
カバンに入れて持ち運ぶと、町中でサッと取り出して「Safari」で調べものをしたり、「マップ」で目的地の方向を確かめたりする際にワンテンポ遅れてしまう。何か気になったときには、1秒でも早くネットで検索したいっ! そのためにはケツポケにiPhoneを入れておくのがベストなのだ。
しかも、シリコンゴムケースはジーンズのケツポケと相性があまりよくない。ゴムが布地に引っかかって入れにくいし、取り出しにくかったりする。
結局、ケースに入れるのも3日でやめて「生」に戻ってきたが、あの落下の恐怖だけは避けたい。何とか素のままiPhoneを持ちつつ、落とすリスクを減らせないものか……。
そんなときにライターさんから教えてもらって興味を持ったのが、エザンスのiPhone用ストラップだ(関連リンク)。
これはアイデア商品だっ!
「あれ? iPhoneって、ストラップが付けられないって、散々言われてきたじゃないですか」
そう。iPhone 3GSになっても、ストラップホールは付いていない。
「じゃあ、ストラップホール付きのケースを使うとか?」
生って言ってるでしょ! そんな無粋なことはしません。実は「ある場所」にストラップは取り付けられるのだ。
iPhoneは、端子やバッテリーのカバーがない「つるん」とした外観だが、ユーザーがハードウェア的にいじれる部分が2ヵ所だけある。ひとつは本体上部にあるSIMカードスロット。もうひとつは、下部にある2本のネジだ。
エザンスのストラップでは、このうち下部のネジを利用する。先端に小さなネジが付いており、iPhoneのネジを1本外してそこにねじ込むという仕組みだ。まさか底面にストラップが取り付けられるとは……。「よくぞ気が付いた!」とホめたくなるような、アイデア商品だろう。

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