3製品のテレビ機能を比較
ここからは3製品それぞれの視聴・録画などの各機能について、項目ごとに眺めていくことにしよう。
まずは各製品が搭載するテレビチューナーの種類と構成を見てみる。VGN-AW52JGBとQosmio G50/98Jは、地デジのみ対応で、BIBLO NW/D90Dは地上/BS/CSの3波対応チューナーを搭載する。一方テレビチューナーの数は、VGN-AW52JGBとQosmio G50/98Jが2基で、BIBLO NW/D90Dは1基となっている。
理想としてはダブルチューナーかつ3波対応なのだが、筆者の知るかぎり、現行のノートパソコンでそうした仕様のものはない。ダブルチューナーとBS/CSデジタルのどちらを重視するか、よく考えたいところだ。
パソコンの目の前でもパソコンから離れていても
どこからでも快適な視聴環境を実現
テレビ視聴時のユーザーインターフェースは、3製品すべてでフルスクリーン時、ウインドウの両表示モードをサポートする。リモコンで操作で使いやすい、いわゆる“10フィートUI”も用意している(画面サイズを考えれば、ノート本体だけで10フィート=3mも離れて視聴することはないだろうが)。
さらに、パソコン特有と言っていいのが、ほかの作業をしながらの「ながら見」への対応だ。今回の3機種の場合、VGN-AW52JGBがテレビの画面をデスクトップ横に表示するサイドバーを、BIBLO NW/D90Dはタッチスクエアによるテレビ表示機能と、特にながら見を意識した機能を搭載している。
ウインドウモードではアプリケーションとテレビ番組の表示が重なって見にくいこともある。こうした表示モードの存在は、好意的な評価ポイントのひとつと言える。
画質重視なら迷わずフルHD選ぶべし
実際にテレビ番組をフルスクリーン表示で見てみると、VGN-AW52JGBとQosmio G50/98Jの2製品はフルHD解像度の液晶ディスプレーを採用したおかげで、細かな部分まで潰れることなく鮮明に表現されていた。地デジのハイビジョン番組は実解像度が1440×1080ドットなので、その表示にはフルHD解像度がベストと改めて感じる。一方BIBLO NW/D90Dでは、表示解像度が1366×768ドットであることから映像の精細さといった点で明らかにワンランク落ちてしまう。ディスプレーサイズが2回り小さいので、致し方ないところか。
映像とともに重要な音だが、VGN-AW52JGBとQosmio G50/98Jは、ステレオスピーカー×2に加えてサブウーファーを搭載し、弱くなりがちな低音の表現を試みている。両製品では実際音に厚みが感じられ、映画中の爆発シーンなども内蔵スピーカーだけで楽しめた。音量をあまり大きくしなければ内蔵スピーカだけでも十分だろう。
一方BIBLO NW/D90Dはステレオスピーカー×2のみとあって、比較すると迫力に欠ける部分が多くあった。臨場感溢れる音を楽しみたければ外付けスピーカーの導入を考えたいところだ。
放送中の番組を一時停止して追いかけ再生できるタイムシフト機能については、VGN-AW52JGBとBIBLO NW/D90Dの2製品が対応している。なければ困るといった機能ではないが、あればなにかと助かる機能ではある。
VGN-AW52JGB | Qosmio G50/98J | BIBLO NW/D90D | |
---|---|---|---|
ディスプレーサイズ | 18.4型ワイド | 18.4型ワイド | 16型ワイド |
画面解像度 | 1920×1080ドット | 1920×1080ドット | 1366×768ドット |
テレビチューナー | 地デジ×2 | 地デジ×2 | 地デジ/BS/CS×1 |
スピーカー | 2.1ch | 2.1ch | 2ch |
ながら見対応 | ○ | △ | ○ |
タイムシフト対応 | ○ | × | ○ |
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