パワフルなクリエイティブノート
ソニー「VAIO type A VGN-AW52JGB」
ソニーの「VAIO type A VGN-AW52JGB」は、同社のハイスペックAVノート「VAIO type A」のラインナップの中で、“ビデオエディション”と呼ばれるテレビ・ビデオ関連の機能を充実させた製品である。
快適なテレビ環境の実現とともに、強力なビデオ再生・編集環境の実現を目指した製品で、ディスプレーにはフルHD対応、アスペクト比16:9の18.4型ワイド液晶パネル「クリアブラック液晶」を採用する。CPUはCore 2 Duo T9600(2.80GHz)で、メモリーは4GB、グラフィックス機能は独立GPUのGeForce 9600M GTを搭載する。HDDは400GB HDDを2台内蔵。光学ドライブは記録型BDドライブなど、HDビデオの扱いにも余裕で対応できるパワフルな構成となっている。
ダブルチューナー+GigaPocket Digitalで
快適なテレビ環境を実現
VGN-AW52JGBはテレビチューナーに、地上デジタル放送のみに対応するデジタルチューナーをダブルで搭載している。裏番組録画や2番組同時録画に対応する。
テレビの視聴・録画ソフトとしては、同社独自の「Giga Pocket Digital」を使用する。視聴・録画ソフトはテレビ機能の扱いやすさに大きな影響を与える部分で、このGiga Pocket Digitalの存在こそが、本機をはじめとするソニーの地デジ対応パソコンの強みといっても過言ではない。テレビ番組の視聴や再生、管理といった機能がよく練られているからだ。
例えば、ワイド画面を生かしたながら見視聴用に、テレビ画面+番組リストをデスクトップの端に表示する「サイドバー」モードを用意する。スクリーンが小さく、映像によってはモワレが目立つこともあるものの、ほかのアプリケーションのウインドウと映像が重ならないため、作業しながらの視聴などで大変便利だ。こうしたテレビ機能の詳細は、のちの機能比較でたっぷり触れることにしよう。
ビデオカメラで撮影したHDビデオを
簡単な操作で編集できる
テレビの視聴・録画機能とともに注目したいポイントが、ビデオの編集機能である。VGN-AW52JGBでは入門者向けながら柔軟なビデオ編集機能を有するアドビシステムズ(株)のビデオ編集ソフト「Adobe Premiere Elements 7」と、HDV・AVCHDによるHDビデオをPremiere Elements上で扱うためのプラグインソフト「VAIO Edit Components」をプレインストールしている。
これらを使えば、HDビデオカメラで撮影したHDビデオ映像のフレーム単位での編集を、別途ソフトを導入することなくこなせる。不要なシーンのカットに複数シーンのつなぎ合わせと、ビデオを見やすくするための編集作業はこの組み合わせだけできる。
VAIO type A VGN-AW52JGB の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core 2 Duo T9600(2.80GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | GeForce 9600M GT(メモリー512MB) |
ディスプレー | 18.4型ワイド 1920×1080ドット |
HDD | 800GB(400GB×2) |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n(Draft 2.0)、Bluetooth 2.1 |
カードスロット | ExpressCard/34、SDメモリーカードスロット、メモリースティックスロット、CFカードスロット |
インターフェース | USB 2.0×3、IEEE1394、HDMI出力、アナログRGB出力、光デジタルオーディオ出力(丸形)、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅437.2×奥行き288.9×高さ36.9~39.7mm |
質量 | 約3.9kg |
バッテリー駆動時間 | 約2時間 |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 64bit版 |
価格 | 30万円弱 |
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