iPhone編
パソコンでのTwitterが充実してきたら、ぜひモバイルからのTwitterにもチャレンジして欲しい。「いまなにしてる?」というつぶやきを集めるTwitterは、いつもポケットに入っている携帯端末から書き込むにはピッタリだし、移動中の情報収集やコミュニケーション手段にもなる。
日本でのTwitterの盛り上がりに火を付けたのはiPhoneだったのではないか、と思えるくらい、2008年7月以降のTwitterコミュニティへのiPhoneからの参加は活発だ。それを裏付けるように、iPhone向けのTwitterクライアントは非常に充実している。
僕が今、iPhoneのスクリーンに入れて使っているTwitter関連のクライアントは以下の通り。目的別に使い分けている。
Tweetie | メインクライアントとして活用。所有する複数のアカウントを設定してある。 |
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TweetDeck | メインのアカウントで使用。ユーザーのグルーピングをして、リアルな友人の話題を見逃さないようにしている。 |
BrightKite | 位置情報付き写真をタイムラインに投稿して共有できる。投稿した写真はそのまま写真共有サービスFlickrにアーカイブしてくれる連携が可能で、重宝している。 |
TweetMic | タイムラインにその場で録音した音声を投稿することが出来る、リアルタイム・ポッドキャストレコーダー。投稿した音声は、後からウェブでダウンロードすることも可能。 |
12seconds | 写真3枚と12秒の音声を記録し、iPhoneから音声付きスライドショーを作成することが出来るアプリ。ウェブ版ではウェブカムから12秒の動画をタイムラインに投稿できる。 |
iTwitter | iPhone 3.0のプッシュ通知に対応したクライアントとして登場。相手がiTwitterを使ってDMやリプライを書くと、iPhoneのホームスクリーンに音とアラートで知らせてくれる。 |
今回はメインのツールとして活用できるTweetieとiTwitterをご紹介したいと思う。
iPhoneらしいインターフェイスでTwitterをフルに楽しむ
Tweetie
はじめにご紹介するのはTweetie。App Storeから350円でダウンロード出来る(iTunes Storeで見る)。このアプリは、iPhoneのTwitterクライアントのスタンダードを作るような、そんなアプリだ。
まず日本語で利用することができるインターフェイスには、iPhoneらしさあふれる心地よさがある。白地・黒地のリスト表示に加えて、吹き出しの表示も利用することが出来るのだ。iPhoneのSMS/MMSのように、自分の発言と他の人の発言がタイムラインの上に並ぶと、語り合っているような表示はそれだけで見ていて楽しい。
また、リプライをたどっていく機能がある。発言を表示した際に、その前のリプライ元の発言があれば、右下の元発言のボタンを押してディスカッションを遡ることが出来る。
急に自分宛てにつぶやかれたときに、時間が経っていたり、iPhoneでしばらくタイムラインから目を離していたときに、「何の話だっけ?」という事がよくある。その際に元発言をたどって脈絡を押さえることで、的確な返事が出来るようになる。元発言をたどるボタンを押したときに、その発言の紙がぺらっとめくれるアニメーションもまた心地よい演出だ。
Tweetieはマルチアカウント対応だが、TweetDeckのように複数のアカウントを1画面で管理するのではなく、アカウントを切り替えながら別々のタイムラインにアクセスする。しかし設定してあるアカウントなら、新規作成やリプライの画面で、発言するアカウントを選ぶことができる。
発言の編集も強力だ。写真や位置情報もワンタッチで添付可能だし、ReTweetの書式も「RT」か「via」かを選ぶことができる。また発言に含まれるリンクをタッチするとアプリ内でブラウザーが開き、そのリンクを使って自分から発言することも出来る。Twitterでつぶやこうとしたときに、あれがやりたかったのに、と困ることはないだろう。
自分や他のユーザーのプロフィールを確認する画面も充実している。そこを起点に@付きで発言したり、ダイレクトメールを送ったり、あるいはユーザーがフォローしている、されているユーザーを閲覧することも可能だ。もう1つ面白いのは、「@ユーザー名」とついている発言を検索する機能。自分や他のユーザー宛の発言を把握できると、そのユーザーに対する反応を見ながら議論に参加する、と言った使い方も可能だ。
端末からの検索は、右上の★印をONにすれば、保存していつでも簡単にアクセスすることが出来るようになる。いつもウォッチしているハッシュタグ「#○○」を登録したり、自分が参加しているイベントの中継を追いかける際にも、この検索結果の保存は重宝する。
このアプリを使い、モバイル社会研究所のシンポジウムをライブ中継しながら、他のユーザーの中継や議論を見るという作業をiPhoneだけでこなしたこともある。中継までしていたのでイベントが終わった後はふらふらになってしまったが、議論にiPhoneから参加して、壇上の議論とTwitterでの議論を両方楽しむ、充実した時間が過ごせるだろう。
有料アプリではあるが、かゆいところが見つからないくらいに、モバイル環境でTwitterを使うのが便利になるTweetie。非常にオススメできるアプリケーションだ。