低価格テレパソとしては及第点も
いささか中途半端さも残る
dynabook TVの立ち位置だが、テンキー採用やエコ機能の搭載などからしても、卓上に置いて常時使われるマシンを目指したものだろう。ノートのみを展開する東芝ならではの、低価格なオールインワン省スペースデスクトップとしての存在といえる。
テレビパソコンをノートに詰め込んだ小型化の弊害として、専用パーツの導入によるコストアップや、HDD容量の少なさ、廃熱処理の難しさなどもある。地デジが見られるノートで17万円台後半を狙うなら、例えばFeliCaポートやeSATAポートを割愛したり、標準メモリー搭載容量を2GBに減らすなどで、より低価格路線を狙うことはできないものだろうか。
あるいは、価格を上げずにBS/110度CSデジタル放送にも対応する3波チューナーを搭載したり、フルHD表示を実現するなど、テレビ・AV機能を強化するといった方向性も考えられる(Qosmioとの住み分けが難しくなるが)。現状のコンセプトでは「低価格で地デジも見られるノート」という利点よりも、いささか中途半端感の方が強いのは少々残念だ。
dynabook TV TV/68J2 | |
---|---|
CPU | Core 2 Duo P8700(2.53GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | Intel GM45 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 16型ワイド 1366×768ドット |
HDD | 400GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
テレビ機能 | 地上デジタル放送チューナー |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n(Draft 2.0) |
カードスロット | ExpressCard/54、ブリッジメディアスロット(SD/SDHCメモリーカード、メモリースティック/PRO、xD-ピクチャーカードなど対応) |
インターフェース | USB 2.0×4(うち1はeSATA共用)、HDMI出力、アナログRGB出力、光デジタルオーディオ出力(丸形)、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅384×奥行き259×高さ36.5~41.0mm |
質量 | 約3.0kg |
バッテリー駆動時間 | 約1.3時間 |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 32bit版 |
予想実売価格 | 18万円台半ば |
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ