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ニコニコ動画講座の神職人を取材してみた 第3回

プロの犯行現場|ネコ耳&制服美少女を描くっ!【Painter編】

2009年08月01日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部、iori イラスト●iori

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構図がとにかく重要!
線画に必要なのはなんとグレースケールの3色だけ

 ioriさんがイラストを描く上でもっともこだわるのは、構図。全体のバランスだ。ここが決まらないと2~3日間かかることもあるという。今回は「猫ミミ+夏服」という限定さえすれば何をしてもいいというざっくりした条件で、ポーズなどもおまかせした。

 キャンバスサイズは4000×4000pxに設定。取材中に編集者が驚かされたのが、本当にレイヤーを使わず「線画+陰影+調整」を同時進行で行なっていくこと。使用する色はグレースケールの「黒」と「濃い灰色」そして「薄い灰色」の3色のみ。

 たとえば今回は特に関係ないのだが、フリルのついた服なども、細かく線画で表現するのではなく、微妙な濃淡や陰影の調子をつけていくことでリアリティを出していくのだ。

キャンバスは大きめ、4000×4000pxに設定。まずは顔からスタートする

 まずは顔を描き込んでいく。やはり顔はキャラクターの命、うまくいかないと、ここで詰まって1日が終わってしまうこともよくあるとか。「今日は編集者の方が来ているんだ。がんばれっ」と心の中でエールを送りながら描いたという。ありがとうございます……。

 ペンはカスタムパレットから、筆のような質感が出る「オイルパステル」を選択(ブラシの先端が三角形になっているもの)。少し細めのブラシで頭の形と向きを描いていく。

ペンツールはオイルパステル。筆のように力の「入り」「抜き」が分かりやすいものを使っている

 ブラシサイズの変更はAlt+Ctrl+ドラッグでパッ、パッと行なうのが便利。ちなみにPhotoshop CS4にも同じようなブラシサイズ変更機能がついている。他にPainter上で使うショートカットはスポイトツール(Alt+クリック)と画面の拡大縮小(Ctrl+±)だけだ。

顔や毛先など細かく描くところ、髪束やボディラインなどざっくり描くところでブラシサイズを使い分ける。ショートカットを使いこなして時間を短縮したい

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