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小さくても手ブレ補正がすごい! ソニーの新「ハンディカム」

2009年07月16日 14時00分更新

文● 鳥居一豊

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手ブレ補正の実力をXR520Vと比較!

 今回は評価機でテスト撮影を実施。撮影は晴天の昼間に都内の旧古河庭園で行なった。まずは気になる手ブレ補正の実力を試してみた。


HDR-CX500V



HDR-XR520V



HDR-CX12



 CX500VとXR520V、CX12の3機種で比較。CX500VとXR520Vはともにアクティブモードで撮影した。撮影コースは洋館の手前の階段をのぼり、身体をひねって洋館を捉えたまま右に移動している。身体を捻って横の景色を撮影しているところがポイントで、歩くタイミングに同期して手首がカクンカクンとブレていることがよくわかる。

 CX500Vの手ブレ補正は驚きの一言で、冒頭の前進部分では階段を上っているとは思えないほどスムーズ。身体を横にひねったときでも、手首の回転の動きはわかるのだが、映像にボケ感はなく、大画面で視聴していても手ぶれによる船酔いのような違和感は皆無だった。

 XR520Vのアクティブモードと比較すると、前進する部分はほぼ同じだが、差が出たのは横に移動する部分。XR520Vでは手首の回転するような動きがブレというほどではないが、映像的にギクシャクとした印象になってしまう。

 CX12は望遠時主体の手ブレ補正モードのため、歩行による上下左右のブレが目立ってしまう。このような撮影には従来の手ぶれ補正では厳しいことを実感させられてしまう。


画質もやっぱり優秀

 次に石造りの洋館の周囲にあるバラ園でカメラを固定して撮影。CX500VとXR520Vで比較した。手前の直射日光の下のバラ園と日陰になった洋館の壁のコントラスト感、窓の奥に見える室内の様子がどこまで見えるかに注目したい。

 CX500Vの映像はやや明るめの鮮明な画質。明るめに感じるのは、日陰になった洋館など、暗部がよく再現できているため。真夏の日差しの下では白い花をきれいに撮ろうとすれば暗部は黒く沈みがちになるものだが、白い花も白飛びせずに写しながら、暗部もしっかりと出ているのはさすがだ。

 撮影した動画のサンプルファイルを用意した。ファイルの再生にはAVCHD対応プレーヤーなどの再生環境が必要となる。


「コンパクトなビデオカメラの画質は不利」
という時代は終わった

 CX500Vの画質はXR520Vとほぼ同等と言えるもので、しかも手ブレ補正についてはXR520V以上。カメラを持ったまま被写体を追いかけたり、散歩中の景色を撮りながら歩いたり、コンパクトサイズを生かした自由な撮影が高画質で楽しめるモデルだ。

 サイズが同じCX12からはかなりの進化を実感。もはや「コンパクトサイズはお手軽なぶん、画質は不利」というのは古い常識になってしまったとさえ思えた。

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