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ヴイエムウェア、仮想化環境用の管理ツール3製品を発表

コスト算出や開発をサポート!VMwareの新ツール

2009年07月15日 10時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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仮想化環境のテストを支援するLab Manager

 vCenter Lab Manager 4.0は開発やテスト用の仮想化環境の管理や自動化を行なう製品で、2008年8月に発売されたvCenter Lab Manager 3のバージョンアップ版となる。

vCenter Lab Managerの基本機能(左)と本バージョンの新機能(右)

 4.0では同社の最新の仮想化システムであるvSphere 4とESXiをサポート。また、Stage Manager(日本未発売)の機能が統合され、複数部門にまたがるリソースへのアクセス、構成の設定を変更することなくワークスペース間での仮想マシンの移動をする機能などが追加された。

 価格(市場予想価格)は、CPU1ソケットあたり18万6000円(税別)。サポート/サブスクリプション契約を締結中のvCenter Lab Manager 3.0ユーザーは、無償で4.0にアップグレードできる。

仮想マシン内のアプリケーションも性能管理

 vCenter AppSpeed 1.0は、仮想マシン上で稼働するアプリケーションのパフォーマンスを測定し、ボトルネックの原因やパフォーマンス向上のための要因を分析、さらに問題の解決を行なうためのツール。仮想マシン単位でパフォーマンスを管理することは広く行なわれているが、本製品によって仮想マシン内のアプリケーションまで管理が可能になる。

仮想マシン内のアプリケーションのパフォーマンスを管理するvCenter AppSpeed。イスラエルのベンダーが開発した製品を企業買収によってラインナップに加えたものだ

 とはいえ、仮想マシン上で動作するアプリケーションに何らかの問題が発見されても、それを直接修正する機能までは持っていない。そのため、問題解決といっても、リソースの再配分が行なえるとった対処方法となる。それも、仮想マシンに割り当てるCPUの数をダイナミックに増やしても、CPU増加をOSが検知してアプリケーションに割り当てる必要があるし、アプリケーション側もダイナミックな割り当てCPU数に対応する機能が必要となる。そのため、現時点では「問題解決」は、分析結果を見ながら管理者が手動で対処をするといった使い方になりそうだ。

 vCenter AppSpeedは、米国ではすでに1250ドル(1CPUあたり)で販売が開始されている製品だ。しかし、国内での販売予定は未定。これは、仮想HDDの内容を解析する際の日本語(多言語)データに対応するための検証が終わっていないことによるもの。発売は「今バージョンになるか、次バージョンになるかも未定」(名倉氏)とのことだ。

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