このページの本文へ

松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第80回

ケータイを買う際にカスタマイズは当たり前になる?

2009年07月14日 17時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

カスタムオーダーできるケータイ
「N-08A マイセレクトモデル」

 だったら、オーダーメイドができるケータイがあったらどうか。こうして登場したのが、N-08Aのマイセレクトモデルである。

ドコモオンラインショップ

販売2日目も早々に受付終了となったN-08Aのマイセレクトモデル

 7月13日正午から受け付けを開始したが、ネット上での受付は開始15分ほどで「本日受付終了」となってしまった。翌日以降はまた10時から受け付けるとのことだが、さっそく入手困難なモデルになりつつある。

NEC 後藤氏

NEC 後藤氏

 今回の端末について、日本電気株式会社 モバイルターミナル事業本部の有田行男氏、後藤充宏氏にお話をうかがった。まずは、なぜこのようなカスタムオーダーの端末を企画したのか?という質問をしてみた。

 「これまでのケータイには着せ替えモデルなどはありましたが、組み立ててユーザーの手元に届ける端末は初めてになります。世の中でカスタムオーダーと言えばパソコンです。しかしその世界ではCPUやメモリといった中身のカスタマイズが基本でした。ケータイで同じような事ができないかと考えたとき、機能ではなく外観をカスタマイズできたらいいのではないか、と思いました」(後藤氏)

 身につけるモノで言えば、男性のYシャツやジャケットはかなりオーダーメイドが幅広く取り入れられている。その証である刺繍を入れたりするなど、楽しみ方も拡がる。同様に気軽に身につけているケータイをいかにオーダーするか、と考えたとき、色、テクスチャ、そして外観のちょっとした刺繍のようなアクセントが選ばれた。

両モデルを並べてみた

標準モデルとマイセレクトモデルで同じピンクとパネルの模様を選んだ端末を並べている。右のマイセレクトモデルは、パネル表面にラメ入り加工が施され、プレミアム感が漂う

 「今回カスタマイズできるのは3点です。端末カラーをホワイト/ピンクから、また液晶背面のパネルのパターンを千鳥格子(ベースモデル)/ハート/フラワーから、そして端末の一部にあしらわれている着信ランプをAからZまでの飾り英字かハート/千鳥/フラワーなどの記号から選べます。イニシャルを選んでいただいたり、好きな柄をあしらった端末にすると、よりケータイを自分に近づけ、自分だけのモノとしての意味合いが強まると考えました」(後藤氏)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン