これまでのケータイ作りになかった新境地
今回はドコモオンラインショップからのみの受注で、これらのカスタマイズを組み合わせながら、自分だけの端末を作り上げられる。その後ドコモからNECに発注され、製造を開始。約3週間ほどでユーザーの手元に届く仕組みだ。
カスタムメイドにもかかわらず、この納期の短さにも目を見張る。「ケータイの新モデルは半年に1回は登場するので、これ以上お待たせするわけにはいきません」と有田氏は語る。当然、ケータイの作り方も変わっているという。
「これまでのケータイの工場のラインは、何万台、何十万台を生産する体制で作られてきました。マイセレクトモデルのような一点生産はこの仕組みとは真逆。もちろんこれまでも(カスタマイズモデルの)ニーズは感じていましたが、なかなか踏み切れませんでした」(有田氏)
色、模様、イルミネーション。カスタマイズという割には3ヵ所だけかと思われる方もいるかもしれない。数の問題ではないにしても、着せ替えパネルの方が代わり映えするじゃないか、という考えもある。しかし、そこには前述の生産体制へのチャレンジとともに、カスタマイズに対しての気づかいがある。
「着せ替えパネルはイルミネーションの光るカタチまでのデザインはできませんでした。また、何でも選べる、あるいは選ばなければならないという仕組みだと、逆にどう組み合わせて良いかわからなくなってしまいます。選択に失敗しないで、人とは違うモノを手に入れるにはどうしたらよいか。その答えとして今回のマイセレクトモデルを考えました」(有田氏)
普段から肌身離さず使うケータイ。そして昨今は1つの端末を長く使う傾向にもある。カスタマイズした結果、できあがったモノが「失敗」だとしたらダメージは大きい。その心配がないようにまずは3ヵ所のカスタマイズで自分らしいケータイ作りを「スタート」してもらおう、というカスタム入門モデルという位置づけになる。
まず、ケータイでオーダーによるカスタマイズが出来るのだ、と言う事を示してくれたN-08A マイセレクト。amadanaケータイの限定色やヱヴァケータイのような限定モデルとは違う、自分の好みの1台を作ってもらう楽しみは、ケータイの新しい買い方を提案してくれる。
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