コンパクトなAVデカノート
NEC「LaVie L LL750/TG」
NECの「LaVie L LL750/TG」(以下LL750/TG)は、搭載する液晶ディスプレーのサイズが16型で、本特集で紹介するほかの製品と比較すると一回り小さい。しかし、画面解像度はフルHDで、非常に高精細な表示を実現している。AVデカノートを名乗るに不足はない。
LL750/TGは、CPUにCore 2 Duo P8600(2.40GHz)を採用し、メモリーを4GB搭載する。HDDは320GBで、光学ドライブは記録型BDドライブ。グラフィックス機能はチップセット内蔵機能を使用する。一方で、AVデカノートの定番とも言える、マルチメディアコントロール系の操作ボタンはない。内蔵スピーカーも特に音楽再生に特化したものではない。
これらを見ると、LL750/TGはAV機能を追求した機能豊富なデカノートと言うよりも、「実用的で質実剛健なノートパソコンに小さめのフルHD液晶ディスプレーを搭載し、BDコンテンツを再生できるAV機能を付加した製品」という位置づけと言えようか。
本体のカラーバリエーションは5色展開で、本体と同色のUSBミニレーザーマウスが同梱される。
テンキーレス? いえいえ光るテンキー
液晶ディスプレーが16型なのもあり、LL750/TGは本体サイズもデカノートの中ではもっともコンパクトだ。ゆえにキーボードはテンキーレスになっている。しかし、「デカノートなのにテンキーがないなんて!」と思うなかれ。[Fn]+[Caps Lock]キーを押すと、タッチパッド部分がテンキーに早変わり。表計算ソフトなどで重宝する。数字をタップしたときにはタップ音が出るので、「キーを押している感」が十分にある。
細かいところに使い勝手のよい機能を用意
最近では携帯音楽プレーヤーやiPhoneなど、USB経由で充電できる機器が多い。LL750/TGには、パソコン自体の電源はオフでもUSBポートに接続した機器に給電できる、「パワーオフUSB充電機能」が搭載されている(左側面手前側)。USBポート自体も、本体左側に2つ、背面と右側にひとつずつと分散されて配置されていて、周辺機器を多数接続する場合に使い勝手がいい。
キーボード上部には、アプリを登録してボタンのみで起動できる「ワンタッチスタートボタン」が並ぶ。またその隣には、省電力設定をワンボタンで変更できる「ECOボタン」がある。ECOボタンを押すと、電源の設定画面を開くことなく「ECOモード」という省電力モードに移行する。
LaVie L LL750/TG の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core 2 Duo P8600(2.40GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | Intel GM45 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 16型ワイド 1920×1080ドット |
HDD | 320GB |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n(Draft 2.0) |
カードスロット | ExpressCard/54、トリプルメモリースロット(SD/SDHCメモリーカード、メモリースティック/PRO、xD-ピクチャーカードなどに対応) |
インターフェース | USB 2.0×4(うち1はeSATA共用)、IEEE1394、HDMI出力、アナログRGB出力、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅378×奥行き266.8×高さ40.5mm |
質量 | 約3.1kg |
バッテリー駆動時間 | 約1.1時間 |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 32bit版 |
実売価格 | 15万円前後 |
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