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東京国際ブックフェアは電子書籍の見本市に?

2009年07月15日 20時00分更新

文● 千葉英寿

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語学学習のアルクはiPhone/iPod touchアプリを一堂に揃えた

 日本最大の本の祭典「第16回 東京国際ブックフェア(TIBF)」が7月9日から4日間、東京ビッグサイトで開催された。日本における出版の最先端事情を知る事ができる同イベントだが、今回はあたかもiPhoneアプリの見本市の様相を呈していた。

 今回は実質的に会場縮小の感があり、大規模なブースは減っている。これも出版不況のあらわれかと感じるところがあったものの、今回のテーマ国であるエジプト・アラブ共和国やスペインが大きなパビリオンを展開するなど海外出版社の出展も多く、過去最多となる30ヵ国800社が参加するなど盛況な感触を得た。

 その中で、電子出版に関連した展示を行なう「デジタル パブリッシング フェア」ゾーンや、出版のデジタル活用を支援するソリューションを紹介するブースが大変目を引いており、出版のデジタル化、電子化が加速しているのを肌で感じるものとなった。

 「学習書・教育ITソリューション」ゾーンでは、ほとんどのブースでITを活用したソリューションを展示していた。特徴的に感じたのは、雑誌や書籍を展示紹介する出版社のブースのあちこちで、ベストセラー作品や人気のシリーズに混じって、iPhoneなどを使った電子書籍を紹介しているところが以前にもまして増えていたことだろう。

 語学学習のアルクは、ニンテンドーDSなどを使った教材アプリケーションを数多く展示。とりわけiPhone/iPod touchアプリケーションは豊富で、英単語の暗記学習などは暗記本をiPhoneアプリに置き換えた「キク★単語」などの、アイディアに溢れた教材を紹介していた。

キク★単語。この赤いフィルムのようなものをこうやって動かすと……

隠れていた単語の意味があらわれる。昔から使われている赤チェックシートがiPhoneで再現されている

「英和」の単語帳を

ひっくり返すと……

なんと「和英」の単語帳に!

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