軽量、クロスブラウザー対応もjQueryの魅力
最後に、ここまで紹介した以外の特徴についても触れておきましょう。
jQueryは非常に軽量なJavaScriptライブラリーで、ファイルサイズは55.9KBしかありません。そのため、Webページの読み込み速度にほとんど影響を与えることなく利用できます。
また、Internet Explorer(IE) 6以上、Firefox 2.0以上、Safari 3以上、Opera 9以上、Google Chromeなどの主要なWebブラウザーに対応しています。いわゆる“クロスブラウザー設計”をとっているため、ブラウザーによるJavaScriptの実装の差異を意識せずに使えます。通常のJavaScriptのプログラミングではクロスブラウザー処理に手間が掛かるので、すでにJavaScriptを書いている人にとってもjQueryは魅力的なのです。
いいことずくめのjQueryですが、利用にあたっては多少の注意点もあります。jQueryは、すでにprototype.jsやMooToolsを利用しているWebページには導入できません。コンフリクト回避の処理を施せばできないこともありませんが、基本的には他のライブラリーと同時に利用しないほうがよい、と考えてください。
次回からは実際のjQueryの使い方の解説に入ります。本連載を通じて、jQueryの楽しさを実感していただけたら思います。
著者:西畑一馬(にしはた かずま)
to-R代表、Webクリエイター。PHPによるシステム開発や、CMSを利用したWebサイト制作、SEO対策などのマーケティング、コンサルティング、Webクリエイター向けの講座などを業務で行なっている。また、ブログto-RではJavaScriptやSEO対策、CSS、Movable TypeなどのWEB制作にかかわる様々な情報を発信している。
主な著書に「現場のプロから学ぶXHTML+CSS」(共著、毎日コミュニケーションズ刊)がある。
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