このページの本文へ

jQueryとは――Webデザイナーから見た魅力 (3/3)

2009年07月15日 08時00分更新

文●西畑一馬/to-R

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

軽量、クロスブラウザー対応もjQueryの魅力

 最後に、ここまで紹介した以外の特徴についても触れておきましょう。

 jQueryは非常に軽量なJavaScriptライブラリーで、ファイルサイズは55.9KBしかありません。そのため、Webページの読み込み速度にほとんど影響を与えることなく利用できます。

 また、Internet Explorer(IE) 6以上、Firefox 2.0以上、Safari 3以上、Opera 9以上、Google Chromeなどの主要なWebブラウザーに対応しています。いわゆる“クロスブラウザー設計”をとっているため、ブラウザーによるJavaScriptの実装の差異を意識せずに使えます。通常のJavaScriptのプログラミングではクロスブラウザー処理に手間が掛かるので、すでにJavaScriptを書いている人にとってもjQueryは魅力的なのです。

 いいことずくめのjQueryですが、利用にあたっては多少の注意点もあります。jQueryは、すでにprototype.jsやMooToolsを利用しているWebページには導入できません。コンフリクト回避の処理を施せばできないこともありませんが、基本的には他のライブラリーと同時に利用しないほうがよい、と考えてください。

 次回からは実際のjQueryの使い方の解説に入ります。本連載を通じて、jQueryの楽しさを実感していただけたら思います。


著者:西畑一馬(にしはた かずま)

著者写真

to-R代表、Webクリエイター。PHPによるシステム開発や、CMSを利用したWebサイト制作、SEO対策などのマーケティング、コンサルティング、Webクリエイター向けの講座などを業務で行なっている。また、ブログto-RではJavaScriptやSEO対策、CSS、Movable TypeなどのWEB制作にかかわる様々な情報を発信している。
主な著書に「現場のプロから学ぶXHTML+CSS」(共著、毎日コミュニケーションズ刊)がある。

前へ 1 2 3 次へ

この連載の記事

一覧へ

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています