その2:Macで扱えるビデオ形式は?
答えは、「あんまり神経質に考えなくていいんじゃない?」だ。
現在、家庭用ビデオカメラで主流となっているのが「AVCHD」規格だ。このほか「Motion JPEG」「H.264」といった形式でビデオを圧縮しているカメラもある。
いずれも、iMovieやQuickTime PlayerといったMacのビデオ編集ソフトで扱えるため、対応形式でビデオカメラ選びを迷うことはほとんどないだろうが、一応、簡単に説明しておこう。
AVCHD
「AVCHD」は、フルハイビジョン画質のビデオをメモリーカードなどで扱いやすい形でパッケージングした規格だ。Macと元々相性のいい「MPEG-4」形式をベースに作られており、新製品として発売される多くのビデオカメラがこの規格を採用している。
また、パナソニックなど一部のコンパクトデジカメでは、ハイビジョン画質のビデオ撮影が可能な「AVCHD lite」を利用している。AVCHDのオリジナルファイルは、PCやMacでの再生に絶大なCPUパワーが必要になることを覚えておこう。
Motion JPEG
「Motion JPEG」は、簡単に言えばJPEG形式の静止画を連続撮影して、パラパラマンガのように再生するビデオ圧縮形式だ。前述したニコンの「D5000」(ファイル形式はAVI)を始めとする一眼レフデジカメやコンパクトデジカメ、一部のビデオカメラなど、さまざまな機器が採用しており、PC/Macでの再生環境も構築しやすい。
H.264
「H.264」は、QuickTime Player、iTunes、iPhoneなどでも採用している、いわばMacの標準ビデオ圧縮形式といっていい存在だ。三洋電機の「Xacti」シリーズ(ファイル形式はMPEG-4)や前述したキヤノンの「EOS kiss X3」(MOV)などが採用している。
コラム:YouTubeのビデオを素材にできる?
動画と言えば、最近ではYouTubeやニコニコ動画といった動画共有サイトで見ることも増えてきた。これらのサイトからファイルをダウンロードして保存している人もいるだろう(関連記事)。また、テレビキャプチャー機器やDVDレコーダーで録画したビデオなどを保存している人も少なくない。これらはMacでビデオ編集の素材として扱えるのか?
Macでは「QuickTime」という仕組み(コアコンポーネント)によって、ムービーを始めとする各種メディアファイルの取り扱いを実現している。よって、QuickTimeが対応していないファイル形式は、そのままではMacで扱えない。
先に上げた、YouTubeやニコニコ動画の「Flash Video(FLV)」、家庭用DVDレコーダーやテレビキャプチャー機器などの「MPEG-2」、Windowsのスタンダード「Windows Media Video(WMV)」は、Macの標準状態では扱えないビデオの代表的なものだ。
これらの形式のビデオは、QuickTime用のプラグインを別途導入すればあっさり扱えるようになる。必要に応じて入れておいて損はない。なお、ダウンロードした動画は個人的に視聴する以外は著作権法でNGなので注意しよう。
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