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新世代のデータセンター資産管理ツールをビジュアル解説

データセンター設計はアボセントの「AMIE」におまかせ

2009年07月13日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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電力消費やキャパシティをプランニング

 もちろん、データセンターを構築するには、ラックを設置したり、サーバやネットワーク機器、セキュリティ機器などを設置したり、配線を行なう必要がある。そして、実際にこうした作業を行なう前には、事前に入念なプランニングが重要となる。プランニングでミスが発生すると、重量オーバーになったり、電力不足に陥ったり、メンテナンスに支障を来すことになる

 こうした課題に対してAMIEでは、プランニング作業を補助する役割を持っている。具体的には、あらかじめデバイスライブラリに用意された4000以上のシェイプから必要な機器をラックに詰め込んでいけばよい。

デバイスマネージャには4000以上のシェイプが登録されている。スイッチであればサイズ、重量、ポート数や電力電力などが登録されている

 各アイテムにはカタログ値でのスペックが登録されているので、これを基に熱量や消費電力、重量、ネットワーク、スペースなど全体像が算出されるわけだ。こうしたプランニングには「Plan View」を用いる

熱量の場合、赤ければ熱いことを意味するので、かなり冷却が必要であることがわかる

ネットワークでは空いているポートなどが色分け表示される

電力消費量は現在データセンター最大の関心事。これも一目で確認できる

 また、こうしたプランニングは「プロジェクト」として作成し、過去、現在、未来の3つのカレンダー画面を使って変更管理に役立てることも可能だ。たとえばサーバを移動したときに、移動後に重量はオーバーしないか、電力は確保できるかなどをシュミレーションするのだ。AMIEではユーザーにプロジェクト作成者やレビュワー、そしてプロジェクト実行者など複数の権限を設け、ワークフローを回すこと可能なので、3者で連携して適切な変更管理を実現できる。

変更管理のビューでは、カレンダーが表示される。まずはサーバの移動させるラックを選択

将来のプラン上でサーバを移動させてみる

移動後も特に影響がなければ、バーがグリーンになる

熱量や消費電力に関してプロジェクトに問題があると、バーが黄色や赤になる

 さらに検索の機能を使えば、名前、製造元、プロダクト、型番、資産番号、アプリケーション、IPアドレス等で機器を検索し、対象のラックや機器の場所を即座に特定できる。

(次ページ、DSview3との連携でAMIEからコンソールに直接ログイン)


 

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