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最新文具が一同に集結!「国際文具・紙製品展」

2009年07月09日 09時00分更新

文● 行正和義

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単純だけど便利なmicroSDカードリーダー内蔵ペン
「データツールU1」

ペン軸のお尻のところにmicroSDカードリーダを収納。USB端子程度のサイズしかないので、ペンとしても違和感のない太さに仕上がっている

 やや変わったところではゼブラの「データツールU1」が面白い。手書き文字をPCに転送する「手書きリンク」以外はそれほど電子文具に注力してこなかった同社としてはやや珍しい商品だ。

 超コンパクトサイズのUSB接続式microSDカードリーダをお尻のところに収納したペン――という、言ってみればやや単純な文具ではあるのだが、カードリーダの類は小さいほど持ち運びしやすいものの、置き忘れたり持って出るのを忘れていざという場面で困る羽目にも陥りやすい。

 microSDカードは携帯電話などでの普及が爆発的に進んでいるにもかかわらず、アダプターなしで直接読めるPCは少ないため、このように普段から持ち歩く文具にカードリーダーをくっ付けておくというのは、実用的なアイデアだ。


オフィスから家庭に進出したマグネット式ファイル
会社でも活躍すること請け合い!

 キングジムのブースは、今回文具大賞にも輝いた「ポメラ」を大きくアピールしているのだが、ユニークな発想の商品をリリースする同社だけに面白いアイテムもある。

スキットマン

キッチンの紙媒体オーガナイザーとも呼べそうな「スキットマン」。上側がスライドタイプで、挟み込んだレシピの類はタブを持って引き出してマグネットで留める。下の見開きタイプはオフィス用ファイルバインダーそのものだが、ページを開いたままキャビネットなどに貼り付けるのもよさそうだ

 「スキットマン」シリーズは同社が得意とするオフィス向け収納用品を家庭向けとしたラインナップ。オフィスのノウハウを活かして家庭での紙資料、カギ、カード類などを収納するのだが、特にアイデアが光るのが冷蔵庫の扉にマグネットで貼り付ける「冷蔵庫ピタッとファイル」。

 チラシやレシピをバインダーファイル式に収納し、随所のマグネットによって任意のページを開いた状態でも安定するし、表紙に水性ペンで伝言を書けて、なおかつペン入れも付いている。

 6月に発売された「見開きポケットタイプ」に加えて、1ページ単位で本体から引き出したり、引き出したままマグネットで留めておける「スライドポケットタイプ」(7月23日発売)もラインナップする。

 オフィスノウハウを家庭に取り入れたというユニークな商品だが、逆にそのままオフィスのキャビネットなどに貼り付ければ、伝言板や重要事項の連絡メモにもなるはずで、冷蔵庫前だけで使うには惜しいほどの出来だ。アイデア次第で色々と仕事に役立つ製品だろう。


発想の転換で確実に貼り付ける「ペケピタ」

 同じくマグネット関連としてなかなか面白いのがライオン事務器の「ペケピタ」。ホワイトボードや金属壁面に伝言やメモを貼り付けるのに使うマグネットなのだが、名前の通りペケ(×)型をしている。

マグネットクロスバー

ペケ型の「マグネットクロスバー」のほか、アームが2つの「マグネットバー」が用意される

 マグネットは×の中心部にあり、メモなどは4隅のアーム部分で押さえつけることになるのだが、プラスチックのアーム部分の弾性もあってきっちり支持される。

 厚みのある紙を貼り付けるときには従来のマグネットだと紙の厚みを通して磁力が働くので、密着性に欠けて落ちてしまうことがある。その点、ペケピタでは磁石自体は壁面に密着し、厚みを押さえつけるのはアームの弾力に任せられるため、落ちにくいのが特徴だ。

 1つで複数のメモを貼り付けられるという利点もあるが、なによりデザインとして面白いので、オフィスのアクセントになってくれそうだ。

 ISOTは10日まで開催され、同時に「第1回 販促EXPO」(販促・ノベルティグッズ)、「第7回 国際オフィス機器展」、雑貨やギフト用品の「第4回 国際雑貨EXPO」、主にアジア圏のオフィス家具メーカーが多く出展する「第1回 オフィス家具EXPO」などが同時に開催されている。オフィス用品に限らずさまざまな文具・機器の参考になるところも多いため一見の価値はありそうだ。


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