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4代目となる南極観測船「2代目しらせ」がお披露目!

2009年07月24日 18時00分更新

文● 伊藤 真広

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居住エリアが終わったら

 居住エリアやブリッジの見学が終わったら、普段は表に出てくることはないが、しらせにとっても一番大切な、人間で言えば心臓にあたる機関部を制御する機関制御室や、南極へと運ばれる荷物が収納される倉庫、荷物の積み下ろしに使用される機器などを紹介していこう。

こちらがしらせの心臓であるディーゼル発電機を制御する操縦室。機関を制御するため、機械室には3人が常に当直しているとのこと

先代のしらせで呼ばれていたCICは、2代目からは航行支援室に名称が変更されていた

ここが、観測隊が観測に必要な物資や南極で生活するために必要な物資を積み込む倉庫区画。この2代目しらせには、先代に比べて100トンほど多い1100トンもの荷物を積み込める

一般公開では展示されていなかったが、すでに船内には南極で使用する物資の一部が運び込まれていた。両舷にはコンテナを28個ずつ、合計56個積み込むためのコンテナセルガイドも装備している

甲板と倉庫を繋ぐエレベータは両舷の甲板に繋がっている

先代のしらせではデッキクレーンの性能がそれぞれ違っていたために、氷の厚さによって荷物が降ろせないといった事態が発生した。今度のしらせでは4機とも同じ15トンの吊り下げ能力を持っている

運搬機器は、思った以上にアナログというか人力に頼るところが大きい

(次ページへ続く)

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