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データセンターからオフィス、ビルまでを網羅

シスコだってグリーンだよ!熱い取り組みを披露

2009年07月08日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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電力消費を実現するワークスタイルの提案へ

 3つ目に紹介されたのが「Cisco EnergyWise」という、おもにクライアント端末の電力モニタリング・管理の試みだ。当初はIP電話機や無線LAN機器などPoE(Power over Ethernet)機器などの制御からスタートし、ドメインごとにエネルギーの利用ポリシーを設定できる。「営業部はスリープにしておき、社長の電話に関してはパワーをオフにしないなど、部署や機器ごとに細かく設定できます。今後はPCや他社製品に関しても、こうした仕組みを導入していく予定です」(木村氏)。

オフィス環境のグリーン化を推進する「Cisco EnergyWise」

 最後はワークススタイルの変革として、「Connected Workplace」が挙げられる。これはネットワークによって、人やものの移動自体を減らしつつ、コラボレーションを可能にするというもの。同社では高品質な映像と音声を用いたビデオ会議システム「テレプレゼンス」や無線LANやIP電話を活用したフリーアドレスオフィス、安全で容易なリモートアクセス環境を実現する「Cisco Connected Workplace」などのソリューションがこれに該当するという。

テレプレゼンスを用いた記者向けイベントの様子

 グリーンITは、直接ビジネスに貢献するものではないが、シスコでは電力効率のよさや環境負荷の軽減は製品自体に求められる必須要件と考えられているという。企業や官公庁、データセンター市場で高いシェアを誇る同社のグリーンITの取り組みは、実際の電力消費に大きな影響を与えるに違いない。

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