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Excelで極める「1枚企画書」 第2回

Excel「1枚企画書」の“必勝フォーマット”

2009年07月13日 09時00分更新

文● 竹島愼一郎

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改善改革――
客数、売上高ともにアップを図るPB商品への転換企画

ナショナルブランド(NB)とはほとんど品質の変わらないにもかかわらず、価格を最小限に抑えたプライベートブランド(PB)は不景気でも堅調な売上が期待できる。このチェーン店でも、ひとりあたりの客単価は減っても、購買意欲の向上につながるPB商品の取り扱い率を引き上げることで、収益の大幅な改善を図ろうとしている。


完成企画書


見せ方のポイント

見せ方のポイント
構成図

 上記の完成企画書は大きく見ると、左側で現状の分析を行ない、新しい方法を右側で提示し、その効果を予測するというオーソドックスなExcel「1枚企画書」の体裁を取っています。「SDCIPEモデル」でいうと、左側の上下はいずれもD(データ)+A(分析)で、これが企画の前提条件です。

 右側は一番上の「PB商品へシフト転換!」がC(コンセプト)で、その解説を行った右側がI(アイデア)です。

 その下の「対策と予想」「売上予想」は左側と同じくグラフを用いてありますが、いずれもPB 商品を主力に据えたときのシミュレーションなのでD(データ)ではなく、E(予測)となります。

 その右側の「戦略と戦術」は左側の解説となっているので、こちらもE(予測)と見なすことができます。PB 商品の比率を55%まで引き上げることで、客数も売上高もアップすると見込んでいます。


カラーリング

構成図

 青系のコバルトブルーと群青色とオレンジによるダブル・バランスですが、この3色がそろうことで絶妙の配色になると見ることもできます。


 日常的に数値を扱う、特に営業部門の方、スピーディーに企画書を仕上げたいという方、そしてメインソフトはPowerPointではなく“絶対Excel派”だという方は、ぜひソフトの機能を有効に使ったExcel「1枚企画書」に挑戦してみてください。


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