彩色#3 肌・ハイライト~髪編
つづいてはハイライト。肌の色から、影の場合とは逆に明度や色彩を明るく変更する。合成モードを明るい色合いに合成される「スクリーン」に設定。肌の色もハイライトも白に近いため、水着の色を塗ったときと同様に「下敷き」レイヤーを作成してハイライトを塗っていく。
ハイライトの線を引いたら消しゴムでボカす、という作業を繰り返していく。あまり塗りすぎているとサンオイルを塗ったように見えてしまうため、ごくわずかに見えるくらいがリアルに見せるコツだという。
影を塗り終えたら、今度は線画の色を変えていく。肌の輪郭を描いたレイヤーの「不透明度保護」にチェックを入れ、濃い目の影として設定した色で塗りつぶす。こうするとより自然な顔になる。光の当たっている部分をさらに薄目の色で塗り重ねることで、よりなじむのだとか。
またベースとなる影を選択し、その下にレイヤーを作って黄色に近い「明るめの影」で塗りつぶすことで、より「太陽光」が当たっているという印象を強めることができる。これは一瞬で出来る効果テクなので覚えておくと便利だ。
つづいては髪。これも「下のレイヤーでクリッピング」にチェックをして、房ごとに光源を意識し、影をペンで「描いて」いく。広いところは広い影、細かいところは細かい影とメリハリを付けていくのもポイントの1つ。やりすぎると鬱陶しくなってしまうところがあるので注意。
同じ高さに毛先をそろえないこともポイントの1つ。高さを不揃いにするとより自然に見える。レイヤーは左右の前髪と後ろ髪で合計4つに分けて作業をしていくといい。
影のベースを描き終えたら、6ptの消しゴムでボカしをかけていく。前髪がそのままだとベタッと重い感じになってしまうので、ボカしで少しずつ重みを抜いていく。肌のときとは違い、入りのところだけボカしていくのがポイントだ。
毛先の広いところは大きな消しゴムでグラデーションをかけるようにボカすと、よりたっぷりめの髪がスッと落ちているような印象になる。やりすぎると強くなりすぎてしまうが、髪の質感を表現するには◎だ。
ボカしが終わったら、今度はより濃い影をざっくりと載せる。200ptの大きな鉛筆で、ブラシ濃度は30~40程度。これだけでかなり効果が生まれてくる。また髪のレイヤーの前面に新たなレイヤーを作り、ベースの影の範囲をとって、明るい水色系統のカラーを弱めに塗ると、髪全体につややかな透明感が出てくるのでこちらもやっておきたい。
髪のハイライトはまず白で入れていく。肌と違い、割とくっきりと描いてもオーケー。ベースの色に重ねていく形で、影のジャマをしないように入れていく。
ハイライトのベースを描き終えたら、レイヤーの合成モードを「オーバーレイ」に変更し、透過したきれいなイメージにする。ベースとなる線の上から大きめの鉛筆で、ブラシ濃度を30~50程度で淡い光を重ねていけば完成だ。
髪の輪郭も肌同様、最も濃い影の部分にあわせて塗っていく。これで髪は完成だ!
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