疑問 その4
無線データ通信はどのくらい高速化する?
答え
今年以降、実測10Mbpsオーバーのサービスが登場
100Mbps以上のサービスがすぐに出るかはわからない
7月からスタートするUQ WiMAXを始め、今年後半にはイー・モバイルの「HSPA+」や「WILLCOM CORE XGP」によって、実測10Mbpsオーバーの無線データ通信の世界に移行する。
また2010年からはドコモが「Super3G」とも呼ばれる「LTE」(Long Term Evolution)という次世代通信規格によるサービスを開始する。LTEについては、au、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルなども導入予定だ。
LTEというと下り100Mbps以上という数値がしばしば話題になるが、このような数字はあくまで電波の帯域幅を広く取って通信したときの性能である。当初からこの速度でサービスインされるとは限らないので注意する必要がある。
疑問 その5
無線データ通信機能内蔵ノートPCは、別途端末を買うより便利?
答え
便利は便利だが、サービスが選べなくなる
富士通の「LOOX」シリーズ、ソニーの「VAIO」シリーズなどには、ドコモの定額データ通信サービス用の無線モジュールを内蔵したモデルが用意されている。また、イー・モバイルも同社のサービスに対応する無線機能を内蔵したノートPCの登場を予告している。
これらのノートPCには、端末を別途差す必要がないため、見た目がスッキリしているのが特徴。また、USBの外付け型と違って、ノートPCに内蔵したアンテナを無線データ通信用に最適化した設計が施されるので、無線の受信性能という部分でもメリットが期待できる。
ただし、別の事業者のサービスを選ぶときは別途端末が必要になるほか、同じ会社のサービスでより高速なサービスが始まった場合でも、移行できないという問題がある。
一方WiMAXのワイヤレスWAN機能付きPCでは「UQ Flat」だけでなく、他の事業者が提供するWiMAXのサービスを選ぶことは自由である(どちらにせよUQ WiMAXと同じインフラを用いるのだが)。
この連載の記事
-
第4回
スマホ
自宅回線はもう不要 無線データ通信ですべてをこなす -
第3回
スマホ
公衆無線LANサービスを併用して、さらに快適通信 -
第2回
スマホ
ネットブックとのセットは得か損か? 料金を徹底検証 -
第1回
スマホ
速度は? 価格は? 各社の無線データサービスをチェック -
スマホ
本当に使える無線データ通信はこれだ! - この連載の一覧へ