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本当に使える無線データ通信はこれだ! 第5回

無線データ通信のわからないことを総ざらえ

2009年06月30日 18時00分更新

文● 小林 誠/ゴーズ、ASCII.jp編集部

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疑問 その4
無線データ通信はどのくらい高速化する?

答え
今年以降、実測10Mbpsオーバーのサービスが登場
100Mbps以上のサービスがすぐに出るかはわからない

 7月からスタートするUQ WiMAXを始め、今年後半にはイー・モバイルの「HSPA+」や「WILLCOM CORE XGP」によって、実測10Mbpsオーバーの無線データ通信の世界に移行する。

 また2010年からはドコモが「Super3G」とも呼ばれる「LTE」(Long Term Evolution)という次世代通信規格によるサービスを開始する。LTEについては、au、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルなども導入予定だ。

250Mbps

ドコモはテスト環境ではLTEを用いて、下り250Mbpsの通信が成功したと発表している。ただ、問題はどれだけの電波の帯域幅を使って、実際のサービスを開始するかにかかってくる

 LTEというと下り100Mbps以上という数値がしばしば話題になるが、このような数字はあくまで電波の帯域幅を広く取って通信したときの性能である。当初からこの速度でサービスインされるとは限らないので注意する必要がある。


疑問 その5
無線データ通信機能内蔵ノートPCは、別途端末を買うより便利?

答え
便利は便利だが、サービスが選べなくなる

 富士通の「LOOX」シリーズ、ソニーの「VAIO」シリーズなどには、ドコモの定額データ通信サービス用の無線モジュールを内蔵したモデルが用意されている。また、イー・モバイルも同社のサービスに対応する無線機能を内蔵したノートPCの登場を予告している。

VAIO type P

VAIO type Pにはドコモ用の通信モジュールが内蔵された製品も存在する。このような小型マシンの場合は余計な外付け端末がないほうが当然美しい

 これらのノートPCには、端末を別途差す必要がないため、見た目がスッキリしているのが特徴。また、USBの外付け型と違って、ノートPCに内蔵したアンテナを無線データ通信用に最適化した設計が施されるので、無線の受信性能という部分でもメリットが期待できる。

 ただし、別の事業者のサービスを選ぶときは別途端末が必要になるほか、同じ会社のサービスでより高速なサービスが始まった場合でも、移行できないという問題がある。

 一方WiMAXのワイヤレスWAN機能付きPCでは「UQ Flat」だけでなく、他の事業者が提供するWiMAXのサービスを選ぶことは自由である(どちらにせよUQ WiMAXと同じインフラを用いるのだが)。

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