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本当に使える無線データ通信はこれだ! 第5回

無線データ通信のわからないことを総ざらえ

2009年06月30日 18時00分更新

文● 小林 誠/ゴーズ、ASCII.jp編集部

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疑問 その3
電話機でデータ通信できる?

答え
可能だが、ドコモなどでは音声サービスと共存は困難

 普通のケータイやPHSでデータ通信をすることも可能だ。特にイー・モバイルやウィルコムの多くの端末は、USBケーブルでPCに接続すると通信アダプタと同じように通信ができる。データ通信の料金もパケット定額の上限と同じに抑えられるプランが用意されている。

 また、イー・モバイルでは「H11LC」というデータ通信端末がある。見た目からもわかるように音声通話機能も装備しており、普段はデータ端末として、そして予備の電話として活用できる。

H11LC

イー・モバイル「H11LC」。USB型のデータ通信端末とほぼ同じサイズながら音声通話機能も持つ。ケータイ定額プラン(780円)+データ定額オプション(1000~4980円)ならば、イー・モバイル同士の音声通話も定額になる

 一方ドコモやauの場合は、やや注意してほしい。たとえばドコモの「定額データプラン」では音声通話のサービスを利用することはできない。通常の音声向けプランである「タイプSS バリュー」などと「パケ・ホーダイ ダブル」を組み合わせた場合でも、PCと接続してのデータ通信は可能だが、そのときのパケット通信料の上限額は1万3650円になってしまう。音声端末とデータ端末を別々に持って、それぞれパケットを上限まで使った場合と比べても、さらに高いので正直微妙なところだろう。

上限が1万3650円に

音声系料金プラン+パケ・ホーダイ ダブルでデータ通信したときの上限は1万3650円。青天井ではないから安心だが、常用するとなると別々に持った方が安上がりだ

 また、ドコモはパケット定額ではなく、パケット割引(従量制)を利用している人もいるだろう。その場合は青天井であり、多額の請求をされる場合もあるので注意したい。

 なお、ケータイとPCへの接続には通常USBケーブルを使う。付属していない場合は、別途購入が必要である。

ドコモのケータイをPCに繋ぐ

ドコモのケータイをPCに繋ぐことでデータ通信が可能。ケーブルは量販店にある一般のUSB→FOMA接続用ケーブルで問題ない(充電専用タイプでは×)

 以上、使い勝手と料金を考えるなら、ドコモユーザーの場合は、素直にデータ通信カードを購入したほうがよさそうだ。

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