FortiGateで複数の機器を統合化することで
大きなコストメリット
実際の導入シナリオはシンプル。ファイアウォール、アンチウイルス、Webフィルタリングなどの装置をFortiGate1台に統合してしまえばよい。これだけで、保守や管理が統合化されるため、管理の手間やコストが大きく減る。もちろん、消費電力や設置スペースも節減でき、ライセンスの管理も楽になる。
では、実際にどのくらいのコスト削減効果があるのだろうか? 600ユーザーの会社において、導入されていたソフトウェア型のファイアウォールやアンチウイルス製品、Webフィルタリング製品を「FortiGate-310B」にリプレイスした場合、同社の試算では3年間でなんと約637万円の削減になるという。既存のソフトウェアではクライアントごとにライセンスが必要になるため、更新料金を含め984万6000円かかってしまう。しかし、クライアント無制限のFortiGate-310Bではファイアウォール、アンチウイルス、Webフィルタリングなどのライセンスを含んでも、3年間350万円弱で済む。もちろん、実際の現場では金額も異なるだろうが、大きな削減幅であることは間違いない。
セキュリティ機能 | FortiGate | 既存ソフトウェア |
---|---|---|
ファイアウォール/VPN | FortiGate-310Bバンドル | レガシーファイアウォール |
アンチウイルス | 含む | レガシーアンチウイルス |
Webコンテンツフィルタ | 含む | レガシーWebフィルタ |
合計 | 347万6000円(3年分価格) | 984万6000円(更新料金3年分) |
しかもFortiGateの場合、従来では導入されていなかったP2P/IMのフィルタリング情報漏えい対策などの機能も追加できる。IPSやWebフィルタリングなどは未導入の企業も多く、これを期に導入を図るというのもセキュリティ面で望ましい策だろう。こうした製品を新規に導入することを考えると、UTMの投資効果はますます高くなると考えられる。
さらにFortiGateでは1台のFortiGateを複数の仮想UTMとして設定できる機能がある。そのため、複数のファイアウォールを1台のUTMに統合するという導入シナリオもありえる。個別の仮想UTMにポリシーを設定できるので、移行にも無理がない。
(次ページ、「遅くならないから長く使える」)
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