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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第78回

iPhone 3GSは持つ人がカルチャーを切り開くデバイス

2009年06月30日 16時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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今週の1枚

【今週の1枚】その2・iPhone 3GSの新しいカメラ。3メガピクセル、オートフォーカスに対応し、タッチした箇所にフォーカスと露出を合わせる使い勝手は快適。フォーカス合わせも素早い。VGA 30fpsの動画を撮影することもできる

スペック的には当たり前のレベルだが
カメラの機能が大幅に強化された

 iPhone 3GSのカメラ機能の進歩は素晴らしい。といっても300万画素オートフォーカスは日本のケータイの2年前のスタンダードだったし、タッチしたポイントにフォーカスと露出を合わせる仕組みは、すでに日本のタッチケータイでも実現してきた機能だ。

iPhoneを動かさず、明るい屋外にピントと露出を合わせた場合と、暗い屋内に合わせた場合。合わせたいところをタッチすると、瞬時に調整してくれるため、思い通りの写真を手軽に撮影できる

 積極的にフォーカスのポイントをしなくても、中央にある被写体に勝手にピントを合わせてくれるため、今までどおり構えてシャッターボタンを押すだけで良い。高速化されているiPhone 3GSだけあって、フォーカシングの時間を考えても、特にストレスなくシャッターが切れる。

 今回は明るい屋外をタッチしたときと、暗い室内をタッチしたときの違いを載せておいた。今まで露出がアンダー気味でピンボケ気味の写真を量産してきたiPhoneの写真は、劇的にキレイになっているはずだ。

iPhoneでの写真1

合わせたいところにピントが合った写真が撮れるようになった。手元のメモや料理の写真を撮影するチャンスも増えるだろう

iPhoneでの写真2

今まで露出が暗めに写っていた風景も、思い通りの結果が得られるようになった

iPhoneでの写真3

見た目よりも暖かみが薄い色作りだが、ノイズも少なくはっきりとした写真である

 なお、僕のFlickrの「Moblog」セットはすべてiPhoneのカメラで撮影した写真で占められているが、過去の写真と6月26日以降の最新の写真とで、フォーカスなどを比較してほしい。iPhone 3GSに乗り換える直前は、だいぶiPhoneのカメラの特性に慣れてきているのだが……。

静止画と動画は一緒に保存される

カメラロールには静止画と動画が一緒に保存される。動画は下に黒い帯とビデオアイコン、動画の長さが表示されている

メールで動画を送信

動画再生画面でメニューを開くと、共有先一覧が表示される。MMSでも送信できるため、ビデオのやりとりの頻度を増やしてくれそう

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