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光学10倍ズーム&長時間バッテリーがウリのコンパクトデジカメ

夏休みの旅行に持っていきたい「EXILIM EX-H10」

2009年07月01日 12時00分更新

文● 小林 伸

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モヤを除去する新しい風景モード

 今回のH10に初めて搭載された機能として「風景メイクアップモード」がある。今までのEXILIMにも、人物の肌をきれいに見せるための「メイクアップモード」があったが、今回の風景メイクアップモードは風景写真を撮影したときに、色彩を鮮やかにしたりモヤを除去したりしてくれるものだ。

通常の撮影モード

通常の撮影モード

風景メイクアップモード

風景メイクアップモード

試しに通常撮影モードでPLフィルターをレンズ前に密着するようにして使用してみた

試しに通常撮影モードでPLフィルターをレンズ前に密着するようにして使用してみた

 色彩を鮮やかにするのは今までのシーンモードなどでもあった設定だが、モヤの除去というのは聞いたことがない。通常今までであればガラスフィルターのUVフィルターやPLフィルターを用いていたが、それを画像エンジンで処理してしまうというのは面白い。

 コンパクトデジタルカメラにはレンズ前にフィルター用の溝のないものも多く、そもそもフィルター自体装着できないものも多い。さらにフィルター自体が何でどのような効果があるのか知らないユーザーも多いだろう。

専用に設けられたメイクアップボタン。左側が風景用で右は人物用

専用に設けられたメイクアップボタン。左側が風景用で右は人物用

 こういった機能が初心者向けのコンパクトデジタルカメラに用意されているのは大変効果的だと思う。実際使用してみた感じではその効果は相当ある。ボディ上面に独立した専用ボタンがあるのも自信の表れだろう。

本体背面

本体背面モニターは大きめで、上下左右の視野角も十分

 なお、EXILIMの背面にある操作系の配置は、最近統一されてきた感があった。しかしEX-H10では若干変更されており、コントロールボタンの上下に「ダイレクトON 撮影/再生」ボタンと「ベストショット/MENU」ボタンが配置されている。

 ムービーボタンに関しては形状も位置もあまり変わっていない。EXILIMシリーズは被写体や周囲の環境に合わせて、最適な撮影設定を自動で行なってくれる「ベストショット」機能が売りなので、それを選択するためのボタンを従来以上に大きくしたのはいいことだと思う。一方でボタン同士が密接しているためウッカリの押し間違えが何度かあり、ボタン配置についてはよりいっそうの工夫を望みたい部分ではある。


デフォルトの彩度が高め?

 背面液晶モニターは3.0型約23万ドットのもので大きさ、解像度とも一般的である。しかし、明るい屋外で使用していても視認性は大変よく、上下左右の視野角も優れている。

 若干本来の画像より彩度が高めに見えるが、それはこのカメラのデフォルトの彩度設定が高いせいだろう。特に、街中で風景モードにしたときには「青が強調」されすぎているように感じた。しかし、彩度が高い割にはシャープネスは低いので「シャープネス+2/彩度-1」の設定が個人的には好みだ。

風景モードで撮影

風景モードで撮影

夕焼けモード(左)と通常モード(右)の比較。夕焼けモードではかなり赤い色付けがされるのがわかる

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