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痛鯖を使ってみた! 安いのにイイ部品とイイOS!

2009年06月27日 22時00分更新

文● 藤山 哲人

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 先日、公園でガ……、チビッ子とアリンコの大群を蹴散らしながら、こっそり作った痛鯖(関連記事)。「ぜんぜんコッソリじゃねーっ!」というツッコミをたくさんいただいて、ありがたい限りです。公園の片隅でこっそり作ってたのになぁ。
 さて作った痛鯖だが、電源を入れなければタダの「萌えるゴミ」にしかならない。せっかく極秘入手したから、今日は使ってみよう。

そもそもWindows Server 2008 Foundationって何なのさ?

 PC本体は後回しにして、まず添付されている「Windows Server 2008 Foundation」って何? って人も多いだろう。Foundation(ファンデーション)だけに、痛鯖キットのステッカーが付いたWindows Server 2008なのか?

痛いステッカーがFoundationじゃない!

 まー、そういうのがあっても面白いが、この場合のFoundationは基礎という意味だ。つまりBasic。Windows Server 2008には、企業の基幹システムを動かすためのEnterpriseエディションやら、Webサーバ専用のWindows Web Server 2008、中小企業のシステムに持ってこいのWindows Server 2008 Standardなどがある。
 とはいえ、世の中には中小企業よりもっと規模の小さなSOHOなんてのが山とある(筆者もそのひとりだしね)。そんなSOHOでサーバを導入しようと思うと、これまでの選択肢は3つしかなかった。

1)貧乏SOHOは金を知識でカバーするLinux
 サーバOSってのはどれもこれもマシン以上に値が張るので「2万円のPCに10万円のサーバOSなんて入れられっか!」という場合は、安いっつーか、基本タダのLinuxを動かすことになる。
 昔に比べれば、インストールは超カンタンになったが、普段Windowsに慣れているとGUIを使っても違和感アリアリ。用語も微妙に違ったりで、かなり勉強が必要になる。

2)奮発してサーバOSを導入するリッチSOHO
 サーバOSはそんなにバージョンアップするものでもないので、5年スパン(その前にPCが吹っ飛ぶケド……)で見れば10万円のOSでも月々1666円の60回払い(無金利で)だ。こう言う計算ができるSOHOなら初期投資で10万は痛いが、いつもニコニコ現金払いでWindows Server 2008 Standerd。これならWindows Vistaと同じ用語、同じフィーリングで管理できるから、インストールも運用も楽々だ。難点は、従業員10名ぐらいしかいないのに、無限にユーザーアカウント作れるとか、メモリが32GBまで使えるって恩恵に預かれないトコ。

こちらは市販しているWindows Server 2008 Standerd

3)Windows XPやVistaの共有機能でいいじゃんというSOHO
 プリンタやファイルの共有を手軽にできる手段だ。でもあっちこっちで共有フォルダを作り始めて、どこに何があるやらさっぱり。「先月の売り上げファイルどこ?」なんて声を上げると、「山田さんの共有フォルダの中っす!」みたいな返事が返ってきて、マシンにアクセスすると「共有1」「共有2」「共有3」ってどこにあんだよ売り上げファイル!な状態に。しかもセキュリティー的にも、データ保護の観点からもかなりヤバ目。
 つまり従業員が10人ぐらいのSOHO用のサーバOSとしては、Windowsの共有機能じゃ帯に短しで、Windows Server 2008 Standerdじゃタスキに長しのオーバースペックだった。かといってLinuxの違和感には馴染めそうにない。
 そこに登場したのが、SOHOにうってつけのWindows Server 2008 Foundationというわけだ。先日紹介した痛鯖キット付きのNEC Express5800/110GeとサーバOSがセットで4万9800円だもん。ヘタすれば、パソコンすら買えない価格だ。

(次ページへ続く)

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