プロトコルの制限は特に無し
個人ユーザーにはとても便利
さて同じFOMA網を用いたサービスであれば、ドコモの「定額データプラン」とどう違うのだという疑問を持つのは当然だろう。
まず価格面。月額のデータ通信料は、上限金額が5985円という部分では同じ。ただし、実際にはこれにプラスしてプロバイダ料金が必要となる。「WILLCOM CORE 3G」は同社のPRINのみ利用でき月々945円である。ドコモの「定額データプラン」は「mopera U」を選ぶと840円、IIJmioなど他社プロバイダでは420円~、というわけで若干WILLCOM CORE 3Gの方が高くなる。
WILLCOM | ドコモ | |
---|---|---|
契約コース | 3G データ定額 | 定額データプラン スタンダード バリュー +定額データ割 |
データ通信料 | 0~5985円 | 1000~5985円 |
プロバイダ料金 | 945円(PRIN) | 840円(mopera U) (IIJmioは420円など) |
合計 | 945~6930円 | 1840~6825円 |
しかし、サービス面ではWILLCOM CORE 3Gのほうに明白なメリットがある。それは利用できるプロトコル(サービス)の問題。たとえば「定額データプラン」はドコモのサイトでも一覧が表示されているとおり、動画配信サービスやIP通話サービスの一部が利用できない。
これについては編集部のテストの結果、「定額データプラン」では不可能だったGyaO、SkypeやWindows Liveメッセンジャーの音声通話も「WILLCOM CORE 3G」では問題なく利用できた。実際「OP25Bなど必要な対策を除き、現時点で特に制限していない」(同社広報)とのことである。
サービス名 | WILLCOM CORE 3G | ドコモ |
---|---|---|
YouTube | ○ | ○ |
ニコニコ動画 | ○ | ○ |
GyaO | ○ | × |
Skype(音声通信) | ○ | × |
Windows Live メッセンジャー | ○ | × |
FTP | ○ | ○ |
月額料金以外の費用は、端末代は「W-VALUE SELECT」でHX003ZTを購入した場合、945円×24回払い(一括では2万2680円)。ただし、契約を継続することで適用される「W-VALUE割引」が945円×24回があるため、実質0円となる。なお2年契約が基本で途中解約時は9975円の契約解除料が必要となる。
なお、8月31日まではスタートキャンペーンとして、新規事務手数料(2835円)、8月分までのパケット通信料/プロバイダー接続料が無料になるサービスを行なっている(AIR-EDGEなどからの機種変更でも適用される)。
いずれにせよ数あるデータ通信サービスの中で、有力かつ魅力的な選択肢が1つ増えたことは間違いない。さらにサービスの選択に頭を悩ますことになりそうだ