線画作成#2――体~仕上げ編
つづいては体だ。ラフに書き足す形で線画を入れていき、ラフで引いた線を活かせるところはそのまま活かす。手は描き慣れていても相当難しいと何度も描きなおす。ただ、不思議なことにモデルとしているもののサイズに近づいてしまうところがあるのだとか。
邪魔になったラフのレイヤーをその場で消しながら作業するのがゴチャゴチャにならないコツ。水着に隠れるところはある程度省略しつつサクサクと描く。ペン入れをしながら、体のサイズやバランスの崩れが見つかったときはまずラフを調整し、その上に描き重ねていくのが良いだろう。
最後は水着から肌にかけて。基本的には関節や胸、あるいは腰まわりなど、出っ張っているところにシワを描いていく。細かい質感は写真や資料を参考に描く必要があるが、基本的には体の線に沿ってシワを入れていくことになる。
最後のポイントになるのがニーソックス。なぜ水着姿でニーソックスを履いているのかはお父さんにでも聞いてみてほしい。これについては「ボディラインをそのまま使うもの」「途中から新たな線を採用するもの」を使い分ける。その際、ラフの線を描いたレイヤーの「不透明度保護」にチェックを入れ、赤などで色をつけておくと「線をどこまで使うか」が分かりやすくなる。
最後に、腕や水着、髪など下のレイヤーと重なっている部分を消しゴムで消していく。細かく分けてきたレイヤーを統合、不要なレイヤーを削除して、「mizugi」「hada」などシンプルなものにまとめれば線画部分のできあがりだ!
ここで確認していただきたいのが、はじめに編集長が書いた下絵。
これが……
こうなった! 次回はいよいよ完成編なので、そちらも期待していてほしい。
(次回:彩色~仕上げ編に続きます)
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