インターネットの爆発的な普及
ARPANETは1969年に構築されてから年々接続拠点を増やし、1978年には実験が正式に完了し、実験ネットワークから運用ネットワークへ移行した。
ARPANETはさらに成長を続け、十分な監視ができなくなったことから、1983年、軍関係はMILNET(Military Network)として分離した。
1980年代後半から、ARPANETは全米科学財団(NSF:National Science Foundation)の資金援助を受けNSFNETに継承され1990年に正式に解散し、その役割を終えた。
その一方で、1990年代に入り商用インターネット接続が登場し、一般の人でもダイヤルアップでインターネットにアクセスできるようになった。このころには世界初のWebブラウザとなる「Mosaic」が誕生しWWW(World Wide Web)が認知されるようになった。ARPANETが解散してから5年後の1995年にはNSFNETもバックボーンを民間へ移管し、インターネットのバックボーンとしての役割を終え、アメリカではインターネット接続が完全に商業化された。日本での本格的な商用インターネットの普及も1990年代中ごろからである。
そして、1995年にマイクロソフトのWindows 95が世界的なブームとなった。Netscape NavigatorやInterenet ExplorerなどのWebブラウザにより、個人のインターネット利用が爆発的に普及することとなった。
(次ページ、「IPアドレスの見方と割り当て方法」に続く)

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