場所次第で10Mbpsオーバーも
正式サービスが楽しみに
さて、ここからは編集部で実際に使ってみた結果を見ていこう。貸与されたのはNECフロンティア製の「GX000N」、ネットインデックス製の「GX000IN」の2枚。いずれもPCカード型の端末である(10月以降の正式サービスで使用される製品とは仕様が異なる予定)。現時点で256QAMに対応するのは後者のみとなる(前者も今後対応予定)。
今回は時間がなかったので新宿周辺でのみテストを行なった。編集部のある西新宿は、すでに発表済みのエリアマップでギリギリの場所にある。そのせいか窓際であれば接続するものの、それ以外では接続はやや不安定。ただし、接続できている限りは約3~3.5Mbpsの通信速度で通信できた。
これは屋外でも同様の傾向だった。新宿周辺エリアの屋外ではほぼ確実に接続し、3Mbps程度をキープした。Webブラウズなどは大変快適である。
とはいえ256QAMの実力を知りたい。ということで、新宿を色々歩いていて見つけたのが都議会議事堂近くのエリア。ここでは「Radish Network Speed Testing」、FTPのダウンロードとも10Mbpsをオーバーする結果を叩きだした(ただし実際に現在256QAMで通信できているかなどを確認する方法は無かった)。
すでに正式サービスを目の前にしている「UQ WiMAX」でも場所によっては、これを若干上回る速度が出るケースを経験しているが、XGPは上下対称(UQ WiMAXはほぼ1:2)、現時点ではMIMO(Multiple Input Multiple Output、複数の送信機/受信機とアンテナを使って、同時に通信を行なう方式)技術を採用していないことを考えると、そのポテンシャルの高さは十分実感できたテストだったと言える。
今後はエリアの拡大、現時点では4000~6000円の間と発表されている料金など、正式サービスに向けたさらなる動きや発表にに期待したいところだ。