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「なかのひと」でIPアドレスから企業名が丸分かり!

2009年06月17日 19時35分更新

文●小泉貴幸/通販旬報社

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組織の「なかの人」を分析、地図・タグクラウドで表示

  • サービス名: なかのひと
  • カテゴリー: アクセス解析
  • 提供企業: ユーザーローカル
  • URL: http://nakanohito.jp/

 自社のWebサイトを見ているのはどんな人なのか。その手掛かりをつかむのに役立つのが、アクセス解析ツール「なかのひと」だ。「なかのひと」はアクセス元のドメインから企業や学校などの組織名を割り出し、どの組織からどれぐらいアクセスがあったか表示するツール。アクセス解析とはいってもGoogle Analyticsのような一般的な解析ツールとは違い、あくまでも“組織人”の分析に特化しているのが特徴だ。

なかのひと

アクセス元の組織を地図やタグクラウドで把握できる「なかのひと」

 解析項目は、(1)解析結果を地図・衛星写真で表示する「アクセス元の組織分布図」、(2)「年代」「性別」の2種類のユーザー属性を推測する「ユーザー属性解析」、(3)時系列でアクセス元を表示する「あしあと帳」――の3つ。アクセス地図解析結果には日本地図上にアクセス元が示され、組織名をクリックすると、その組織の所在地が拡大表示される。組織名と位置関係が対応しているため見た目に分かりやすい。組織名はタグクラウド形式でも表示できる。

 利用は、会員登録後に解析用のタグをWebページ(HTML)に貼り付ける。解析コードは、Javascript版/簡易版/XHTML版と3種類用意され、運営するサイトの種類によって選べる。

 組織名でアクセス元を調べられることから、学校や医療法人などを相手にした専門分野のビジネスや、法人ニーズが強いホテル・製造業などのサイトで導入すれば新たな発見が得られるだろう。たとえば、自社が想像もしていかなったような業種からのアクセスが多ければ、その業種向けの事例や説明を追加することでコンバージョンを高めるための施策が打てる。あるいは、単純に営業先の企業を見つけるのにも役立つかもしれない。「なかのひと」を従来のアクセス解析ツールと併用することで、一歩踏み込んだマーケティング活動が展開できるはずだ。

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