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ここがスゴいぞっ! iLife ’09 第8回

「当方ギターのみ」でOK GarageBandでバンドやろうぜ

2009年06月16日 17時00分更新

文● 内山秀樹

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GarageBandで、初めての作曲に挑戦!

 レッスン、Magic GarageBandという感じでひと通り経験を積んできたら、その次のステップとして曲作りにチャレンジしてみたいところ。

 でも、曲作りって何から始めればいいのか分からない──。

 初心者にはちょっとハードルが高そうに感じられてしまうが、そこは「かんたん」がウリのGarageBand。ソフトを起動したあとに現れる「新規プロジェクト」には、「Songwriting」という作曲用のテンプレートが用意されている。

 このSongwritingテンプレートを選んで、テンポなどを決めて新規プロジェクトを立ち上げると、編集画面に「Voice」「Acoustic」「Piano」「Muted Bass」「Drums」といった5つのトラックが現れる。すでにドラムのトラックには、30小節程度まで基本となるリズムが並べられているので、いきなりレコーディングすることも可能だ。

「Songwriting」

GarageBandの起動時に表示される、たくさんの「新規プロジェクト」テンプレートの種類から、「Songwriting」をダブルクリックで選択する

作曲を行ないやすいように、あらかじめ各トラックが準備された「Songwriting」テンプレート。もちろん、何もない状態からでも曲作りを行なうことはできるのでご安心を!

 ここでは例として、このドラムトラックを基本に、ベースパートから加えてみる。鍵盤を弾ける人は、ベーストラックを選ぶたけで、MIDIキーボードから演奏情報をそのまますぐにレコーディングできるようになっているので手間いらずだ。

 鍵盤演奏は苦手という人は、GarageBandに付属するループ素材「Apple Loops」を使うといい。ベーストラックを選んだら、画面右下のループブラウザ表示ボタン(目玉マーク)をクリックし、「ループブラウザ」を表示させる。

 ループブラウザは、GarageBand内に収録された膨大な量のApple Loopsを効率的に管理できる仕組みで、楽器の種類やその雰囲気を指定するとそれに見合ったフレーズを絞り込める。

 ループブラウザから、「ベース」を選択、さらに「アコースティック」「激しい」「グルーヴ」など複数の要素を選んでみた。すると自動的にお勧めのループフレーズが現れるので、適当にクリックすれば、その場でどんなフレーズかを試聴できる。

 気に入ったフレーズが見つかったら、そのループをドラッグ&ドロップでベースパートに貼り付ける。ここでの注意点としては、あらかじめ用意されているベーストラックは、ソフトウェア音源を利用する設定になっているため、緑色(MIDIデータ)のApple Loopsしかドラッグできない点だ。

 青色(オーディオデータ)のApple Loopsを利用したい場合には、トラックの空いているスペースにドラッグしてやることで、トラックおよびApple Loopsが自動的に作成される。

 以上の手順を覚えてしまえば、あとは気に入るフレーズを弾いたり見つけたりすることに没頭するだけ! 各トラックを埋めていって土台となる楽曲を完成させよう。

ループで作曲

ループブラウザから、気に入ったApple Loopsを選んで、ドラッグ&ドロップで適当に並べていく。この気軽さが、ループを使った作曲テクニックの最大の利点だ。各フレーズのテンポやキーがバラバラでも、Apple Loopsなら自動的にすべてを音楽的に自動調整してくれる!

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