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コスト削減100本ノック 第4回

大塚商会のASPが、かなりうれしい

【4本目】オフィスサプライのコストは、まだ削れる!

2009年06月17日 09時00分更新

文● 吉川大郎/企画報道編集部

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大塚商会のPB(Private Brand)は
たのし~!

TANOSEE3つのシリーズ

TANOSEEブランドの「スタンダード」、「エコロジー」、「プレミア」の3シリーズが並んだページ。それぞれの注意書きを見れば、各商品がどのような性質のものかが、分かろうというものだ

 MAたのめーるのシステム面は以上だが、実際に売っているモノはどうなのか? 最近はどの流通でもPB(Private Brand)が流行だが、大塚商会も例に漏れず「TANOSEE」というPB商品を展開している。

 大塚商会 MRO事業部 商品企画部 兼 システム企画部の松尾高史氏によると、「ナショナルブランドよりも、2割くらいは安い」とのことだ。コスト削減は、安く買うことだけではないと冒頭で言ったが、安くていいものは積極的に狙いたい。

 TANOSEEには、上記したような、品質を保ったまま価格を下げた「スタンダード」のほかに、エコマーク添付商品の「エコロジー」、付加価値を付けた「プレミアム」が存在する。

 TANOSEEブランドを企画する、大塚商会 MRO商品企画部 海外調達課 藤森章子氏は「エコ商品はこれから強化していくと思う」と述べる。

LED電球

TANOSEEブランドではないが、大塚商会が力を入れるLED電球

 特に注目したいのは、今話題のLED電球だ。6月現在配布されているたのめーるには、まだTANOSEEブランドのLED電球は掲載されていないが、今後はあり得るだろう。大塚商会では、LED電球に力をいれており、取材時には本社ビルエントランスにもLED電球を展示して、その省エネルギー性を訴えていた。大塚商会では、本社ビルをすべてLED電球に換える計画があるという。

リネル・サーモ

藤森氏が紹介してくれたもう1つの製品が、この「紙」。フランスのSEFというメーカーが作った「リネル・サーモ」という紙で、大塚商会が国内独占販売契約を結んでいるという。この紙は加熱/加圧されて作られており、まるで皮革のような手触りだ。手帳の表紙やプレゼントの包み紙に使われるという

ケアたのめーる

介護用品などを扱う「ケアたのめーる」

 コスト削減の趣旨からは少し外れてしまうが、たのめーるが社会的に価値のある商品展開もしているので、少しご紹介したい。それが、「ケアたのめーる」だ。これは、介護用品をはじめ、介護の必需品のみを扱ったたのめーるで、約4200点をそろえている。エプロンや手袋などの必需品はもちろん、ほっと一息つくためのコーヒー類までそろっていたりする。

 たのめーるは、開始以来、幾多のユーザーからの要望で機能が進化してきた。仕事に直結するサービスゆえに、ユーザーの目にも厳しいものがあるだろう。価格だけではなく、調達コストそのものにもメスを入れる姿勢も、こうした歴史に支えられてきたモノなのかもしれない。そんなたのめーるも今年で10周年。前出の松尾氏によると、たのめーるは10周年の大感謝セールを開催中である。

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