パナソニック LUMIX DMC-GH1
GH1は全体的にコントラストが高く、色が濃い傾向がある。デジタル一眼に慣れた目だと暗部の描写性が気になるが、これはコンパクトデジカメ系の発色でカメラの持つ性質と言える。
カラーモードにはいくつか聞き慣れない言葉が出てくる。「スタンダート」で十分なコントラストだが、一方でコントラストが弱いのが「スムース」。発色が抑えられているがこれでもまだ明暗差、コントラストが高い感じだ。
「ダイナミック」と「バイブラント」は、ともに発色が濃くなっていくが、一番色が濃いのはバイブラント。肌の色を見るとかなり日焼けしてるように見えてしまうほど赤みが増している。
「ノスタルジック」は全体的に黄色が強くなり、ちょっと古めの黄ばんだ写真風になる。「ネイチャー」もコントラストが高めで、肌に近い色合いは抑えられているが、発色は濃い印象だ。
デジタル一眼ならではのカラーモード
デジタル一眼とコンパクトデジカメの絵作りの方向性の違いを簡単に見比べられるのがカラーモードと言える。
デジタル一眼の絵作りは元々素材の良さをそのまま見せる、いわゆる素朴系な絵作りが基本だ。一方で、コンパクトデジカメでは、見てすぐにキレイと思える派手な誇張系の絵作りが基本になっている。
デジタル一眼でカラーモードを使用すると、昔風に言う「記憶色系」の発色が簡単に得られる。その意味では「EOS Kiss X3」、「D5000」、「K-m」あたりが一番効果を感じられるだろう。
なお、カラーモードはそれぞれプリセットされているモードをカスタマイズし、ユーザー設定として保存することができる。k-mは実際の絵とカラーチャートを表示させながら設定を変更できるので便利だ。
最終回となる次回は、映像エンジンについて高感度撮影時のノイズ除去性能を中心に比較する。
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