COMPUTEXの会場で比較的大きなブースを構えていたLian-Liは、まだ市場に登場していないPCケースを数多く展示していた。今回の同社の製品の特徴は、従来から投入していた製品の熟成という部分にあるのだろう。余計なギミックを使用しない質実剛健なアルミPCケースを作るメーカーというイメージが強いが、新たにツールレスでパーツを増設可能な機構を搭載するなど、他社の進化に合わせるように、その形態も変えてきている。
多くのミドルタワー以上の新製品で搭載されていたのが、拡張カードスロットへ接続するカードをレバー式のロックで固定することによりネジレスで使用できるようにする機構だ。拡張スロットへのカードの増設は面倒なことが多いため、頻繁に入れ替えるという自作ユーザーには嬉しいものと言えよう。
また、3.5インチシャドウベイにHDDなどを接続する際には、シャドウベイの支柱に内蔵されたスライド式のレバーを移動させることにより、こちらもツールレスでの着脱ができるようになっている。もちろん5インチのオープンベイもレバー式の着脱装置が取り付けられており、同社はツールレスでの着脱というところに主眼を置いて、今後の製品のラインナップを増やして行くようだ。
PC-P50R
ゲーマー向けのハイエンドモデルで、製品名からわかる通り、内部は赤く塗装されている。5インチオープンベイは9つ用意されているが、そのうち3つは3.5インチのシャドウベイとして利用できる。ファンはフロントに12㎝角ファン(1200rpm)×1、天板部に14㎝角ファン(900rpm)×2、リアに12㎝角ファン(1200rpm)×1の計4つが搭載されている。サイズは210×495×490㎜。発売は6月中旬を予定しており、233ドル。日本での発売は未定だ。
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