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「Excel VBA」でプログラム入門 第2回

Excel VBAエディタを使ってみよう

2009年06月12日 09時00分更新

文● 矢野まど佳、熊谷よし

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コードを記述する

VBAマクロの基本
「Sub」~「End Sub」


Sub メッセージ表示()

End Sub

 コードウィンドウに「Sub メッセージ表示」と入力し、[Enter]キーを押す。「()」と「End Sub」が自動的に表示される。これがひとつのマクロを表わす。

 このコードの間に実行するコードを記述していく。マクロ名は日本語でもアルファベットでもOKだが、記号文字はほとんど使えないので注意。また数値を入れたいときは先頭文字以外にする。ここで作るのは「メッセージ表示」という名のマクロ。

POINT subと小文字で入力してもSubと大文字に自動変換される。

POINT 半角で入力される単語の間は半角空く。


メッセージを画面に表示する「MsgBox」


Sub メッセージ表示()
    MsgBox "アクティブセルの値は"
End Sub

 メッセージを画面に表示するコードは「MsgBox メッセージ」のかたちで記述する。

 まずは「MsgBox」と記述し、表示させたい文字列を書く。文字列は、必ず半角の「""」で囲んで記述する。「MsgBox」と表示するメッセージの間には、半角スペースを入れる。

POINT 文字列は「""」で囲む。


セルの値を表示する「ActiveCell.Value」


Sub メッセージ表示()
    MsgBox "アクティブセルの値は" & ActiveCell.Value
End Sub

 選択しているセルの値が、文字列に続けて表示されるようにする。半角スペースを空けて「&」を入力。続けて「ActiveCell.Value」を入力する。これが選択しているセルの値を表わすVBAのコードだ。「ActiveCell」が現在選択しているセルを表わし、「Value」が値を表わすコード。間には「.(ピリオド)」を入れる。誤って全角文字で入力しないように気をつけよう。

POINT 文字列に連結して表示するには半角の「&」を使う。


改行するには「_」(アンダースコア)


Sub メッセージ表示()
    MsgBox "アクティブセルの値は" & ActiveCell.Value & _
        "です"
End Sub

 VBAでは1行のコードがひとつの命令を表わすが、1行のコードが長くなったときは改行をして複数行を1つの命令とすることができる。半角を空けたあとに文字連結を意味する「&」を記述。さらに半角スペースを空けて「_」を書く。これが改行を表わす。

 最後に「"です"」と記述する。これでメッセージを表示するマクロができた。スペルミスがないか実行する前によく確認しておこう。

POINT 「_」を使うと改行してもひとつのコードとして認識される。 ただし単語の途中では改行できない。

 次回からはVBAの基礎構文を順にマスターしていきます。まずは、「オブジェクト.メソッド構文」を具体例を挙げて紹介します! お楽しみに。


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本記事は「アスキードットPC 2007年2月号」の特別付録を元に、編集・再構成したものです。




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