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WWDC 2009 総力レポート 第9回

まとめて読むiPhone 3G Sの魅力 WWDC 2009基調講演【後編】

2009年06月11日 22時55分更新

文● 宮本朱美、写真●伊藤有/週刊アスキー編集部

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暗号化でビジネスユーザーも安心

 ビジネスユーザーに向けては、iPhone内のデータのハードウェア暗号化や、遠隔操作でデータをすばやく消去できる「リモートワイプ」(関連記事)、iTunesでバックアップするデータの暗号化など、機密データの保持に役立つ機能に加え、バッテリー駆動時間が伸びたことをアピールした。

iPhoneのデータを他人に盗み見られるのを防ぐため、ハードウェアによるデータの暗号化、遠隔操作によるデータ消去、iTunesでパソコンにバックアップしたデータの暗号化の機能を追加

iPhone 3GよりiPhone 3G Sのほうが多機能でスピードアップしたにもかかわらず、バッテリー駆動時間はiPhone 3G Sのほうが長い。ただし3Gの連続通話は同じ5時間だ

 iPhone 3G SはiPhone 3Gと同じサイズだが、パッケージは20%小型化し、有害な素材を使用しないなど、環境に考慮した機器であることも説明している。

iPhone 3G Sの本体色は、従来どおりブラックまたはホワイト

価格は16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドル

「私たちはiPhoneをさらに普及させるために、もっと手頃なモデルも用意しました。8GBのiPhone 3Gで価格は99ドルです。こんな価格のスマートフォンは、今までにありません」とシラー氏

 気になる発売開始日だが、iPhone 3G(8GB)は基調講演の当日に発売、iPhone 3G Sは国によって異なる。iPhone 3G Sは世界80ヵ国で発売するという。

米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、イギリスでは6月19日

日本、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、アイルランド、オランダでは6月26日

そのほかの国は8月の予定

 最後にフィル・シラーは開発者に向かって、「これからもすばらしいアプリを作り続けてください。ありがとう」と締めくくった。

【オマケ】ソフトバンク副社長の姿も

 会場には、ソフトバンク副社長が来ていた。基調講演後に簡単な記者会見が開かれ、iPhoneの日本での販売数は、16GBと8GBモデルを足すと、機種別統計では全キャリア中ずっと1位をキープしていること、日本ではすでにキャンペーンで現行機種が安いため、iPhone 3Gの値下げはないこと、インターネットテザリングは提供しないことなどが明らかにされた。


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