UMPC/Netbookの登場でノートPCが小型・低価格化したといっても、旅先や外出先で手軽に取り出して単語の意味を調べたり例文を確認できる電子辞書の手軽さは大きな魅力だ。
カシオの“エクスワード”「XD-GF6500」は、120種類という豊富なコンテンツに加えて、日本の文学作品100タイトルを収録した電子辞書。辞書引きは毎日必要というわけではなくても、小説が読めるなら毎日持ち歩いたり、取り出して使う動機付けになるのではないだろうか。
本体には傾きを検知する加速度センサーが内蔵されており、文学作品やテキストファイルを閲覧時に文庫本のように縦持ちにすれば、自動的に縦書き表示に切り替わる。ページをタッチしたりキーを押すことなく、左右に本体を振るだけでページ送りも可能だ。
またこの機能を利用して、英会話コンテンツ(11ヵ国語の旅行会話集)の閲覧時には、画面を相手側に傾ける(前方を下げる)と、画面を相手に見やすく上下を入れ替えることができる。
辞書系コンテンツには、今年開始された裁判員制度に合わせて「裁判員のための法廷用語ハンドブック」など41種類の実用・生活コンテンツを収録。耳から入ってくるリズムで英単語を無理なく覚えられるという「キクタン【Advanced】6000」など33種類の英会話コンテンツと、「英語名演説・名せりふ集Ver.2」など18種類の学習コンテンツなど、英語関連も充実している。
キーボードの手前には手書き入力用パッドを備え、難読な漢字も調べられる。画面は480×360ドット表示のバックライト付きモノクロ液晶パネルを採用。電源は単4電池2本で、約130時間の連続表示が可能。本体サイズは幅154.0×奥行き110.0×高さ19.7(最薄部15.5)mm。重量は約320g(電池込み)。
なお、収録辞書系コンテンツを110種類に変更し、「広辞苑」「NHK日本語発音アクセント辞典」のネイティブ発音機能を省略した低価格モデル「XD-SF6300」も同時に発売されている。価格はいずれもオープンプライス。